負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

オリキャラはしっかり描き続ける事が一番大事なこと

オリジナルキャラクター関連の創作を描く上で一番大事なことは何よりも続ける事なのではないかと思う。「努力し続けることが一番の才能」という言葉を聞くが、ことオリキャラやイラストに関しては「描き続けることが一番の才能」なのかもしれない。

 

オリキャラの作品や世界というのは一朝一夕に完成するものではなく、本当に描く物や作る必要がある物が多く存在する。それらのコンテンツを少しずつでも毎日充実させていずれ大きな世界として完成させることが目的になる。

完璧なものを作ろうとしすぎて挫折するよりも、とにかくその場でできることを積み重ねて最終的に大きなものとして完成させた方がいい。

 

オリキャラや個人創作の魅力は、どんな形であれ自分が作ったものならば愛着がわくと言うところにある。たとえば駄作アニメが何十話も放送されたとしたら、それはネットで叩かれ自分ももうわざわざ見ようとは思わない。

しかしそれほどクオリティが高くない作品でもオリジナル物をとにかく完成という形にまで完走しきったらそこには充実感や達成感が生まれる。

完全に自己満足と言えばそれまでなのだが、どんなクオリティであっても自分で作ったものならば多少贔屓目でその作品が良い作品に思えてくる。

今すぐに良いと思えなくても数年後にはきっと懐かしくなるだろう、少なくともそれを作っていた時期が懐かしく感じる。

 

そう考えたときに高いクオリティの物を完成させることを目指すという途方もないことを目指すよりは、とにかく作り続けることが大事になってくる。

自分はピクシブでしばらく投稿をしていない時期があったり、「戦略機動伝ガンダムKind」というオリジナル作品を今実質休止状態にしており、完成させきったことがあまりない。

 

そういう自分と比べたときにピクシブで細々とであってもずっと活動を続けている人は、とても楽しそうに見えるしとにかく何か作品を完走しきった人を見ると羨ましく感じる。細く長くでも続ける気力がある人を見ていると安心するし、とにかく作品を完成させきった人を見ると尊敬する。

第三者から見ると続けている人や完成している人はやはり印象が良いという事も感じた。

 

何よりも続けることが大事であり、逆に作品を完成させられずに中途半端に置いているとどこか未練がある。例えるならば完成しきっていないプラモデルがいつまでも部屋の片隅に置いているような感覚に陥る。どんな形であれ、まずはそれを完成させたい。

  

また久しぶりにピクシブを再開して、少しずつ細々とイラストを描いたりしているのも改めて楽しいことだと気付かされた。オリジナル物コンテンツを充実させていく過程を一番楽しんでいるのは自分かもしれない。

一つ一つは小さなものでしかなくてもそれを少しずつ補完していき、いつか大きなものにしていくという意味ではブログに近い物もある。

いきなり大きなものが作れるわけではない、それがオリキャラや個人創作の世界でもある。

その時の技量でできることをひたすら積み重ねていくことが重要で、そのためにはやはり継続することが最も大切なことになる。

「下手だった時期が懐かしく感じられる」というのもオリキャラの魅力であり、クオリティが低い時期を楽しむ境地になればそれは思い出にさえなる。

 

もう自分のような昔から絵が好きな人間というのは、昔の自分の絵が恥ずかしいぐらいに下手だという事には慣れ切っていて一周回って下手だった時期も好きになる境地に達している。絵を描いてる人間なら昔の自分の絵が下手だという事実とは生涯付き合っていかなければならないわけであり、そこを気にしていたらきりがない。

それよりも続けることの方が大事であり、そこに成長が生まれる。

 

「技術を手に入れてから創作活動をする」というよりも、「創作活動をしながら技術を手に入れていく」ということが重要でありこの作品完成しきったら自分自身かなり成長しているだろうなと考えて製作していくことの方が大事なんじゃないかなと自分は思っている。

オリジナル物というのは結局のところ最大のファンは自分であり、自分の作品は魅力を感じやすいところが面白さでもある。

 

アニメや漫画を見れば見るほど求める作品に対する基準が上がり、過去に見たシリーズよりも面白い物が見つけられにくくなる。

そういう時に自分で作ってしまえば理想に近い物を作ろうとする過程そのものが楽しめるし、全然目標にたどり着かなくても自分だけは愛着を持って楽しむことができる。続けていけばいつかそんな境地に達する日がやってくるかもしれない。

 

オリキャラやオリジナル作品というのはこの世に存在しない本物の自分のためだけの理想を作り上げる事である。

また自分と似た感性の人ももしかしたら楽しんでくれるかもしれないし、作品内容には惹かれなくても「オリキャラを制作していること」自体の雰囲気に共感してくれるかもしれない。

個人創作の文化の正体はそういったところにあるのかもしれない。