負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

戦略機動伝ガンダムKind制作事情について

個人創作活動を再開してしばらく経った現状について、赤裸々に語りつつ分析とこれからの対策を考えていきたい。

まず自分は前提として1年の間一切絵を描かず創作活動については実質棚上げ状態だったが、久しぶりに絵を描きたくなり再開したという事が始まりになる。

 

更に自分は創作において複数のシリーズを中途半端に制作してどれも完成していなかったためまずはメインの『戦略機動伝ガンダムKind』というオリジナルガンダムに集中して制作をする事にした。

ガンダムKindとはいわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのがんだむ」をコンセプトにした中二病的な妄想作品であり、ガンダムシリーズでいえば自分が好きなW,SEED,00を参考にしつつ『コードギアス反逆のルルーシュ』にも強い影響を受けている。

自分の創作に通じる共通のテーマとして「授業中にノートに描いた落書きや妄想」のようなものであり、そういったものが好きな人に見てもらいたいとも考えている。

 

その創作活動についての現状を率直に述べるのならば「パッとしない」の一言に尽きる。正直なところ閲覧数や反応も少なく見られてる実感が無く、かつてのようにモチベーションが下がり始めている自分がいる。

このままズルズル続けていて良いのだろうか、頭打ち感がある事は否めない。

モチベーションが続かず結局また辞めてしまいかねない。

レイ・ザ・バレル「また逃げるんですか?」

ガンダムKind

もちろん創作に関しては人から評価される為だけでなく、好きでやっている部分もありガンダムKindに関しては例え公開できなくなっても自分の為にだけに作っていきたいと思う程に思い入れはある。

しかしここまで需要がなく閲覧数が伸びないとなると独りで虚しくやってる人のようになってしまう。

そもそもピクシブにかぎらずネット上の個人創作というのはほとんど誰も見ておらず自己満足に近いのだが、さすがにこれほど伸び悩んでいると将来に明るい見通しが見えてこないし公開する意味も感じられない。

 

これだけ需要も反応もないのは当然ながら自分の責任である。

自分が面白くない事や魅力のない事をしているからこれだけ世間の反応が冷たいわけであり、これがリアルな評価だと言える。

本来はそこから向上していかなければならないのだが、そう簡単に変化や成長は訪れずその間に情熱が尽きてしまい再び創作の場から離れてしまうかもしれない。

ただ今回の場合は「今は上手くなる段階」と言い聞かせて、とにかく技術の向上を黙々と努力しようと考えて、とにかく絵が上手くなりたいということを最大の動機にしている。どれだけ世間の反応が冷たくても実際に自分の画力が向上すればそれがいつか役立つ時が来る、そう言い聞かせている。

また自分しか楽しんでいないと言いながらも、自己満足で楽しむことの面白さにも気づいてきておりピジティブな部分もある。

 

そして以前に比べて今回最も変化したことはオリジナルキャラクターを重視するようになったという事であり、自分はここ最近キャラクターの絵をよく描いている。

これには一つ事情がある。

現在ロボットアニメというのは以前に比べて人気を失いつつあり、ピクシブでもロボットやメカ関連のイラストはメインストリームから離れた隙間産業になっている。

結局ピクシブというのはキャラクターイラストのサイトでありここで地位を築くにはキャラクターを避けることはできない。

端的に言えばロボット人気がなくなっているという事情を鑑みて、戦略機動伝ガンダムKindはキャラクターで勝負しようと考えたのである。

www.pixiv.net

 

しかし現実にはこの采配が完全に外れることになる。

基本的な事情としてわたくしエルケンは武器やメカのイラストをメインとしていたため、キャラ絵が上手くなく基本的なことがほとんど描けなかった。

キャララクターの全身を描けるようになったのもつい最近である。

そんな人間がキャラクター絵が星の数ほど存在する上に上手い人はいくらでもいるピクシブで埋もれるのは当然の帰結だった。ただでさえキャラクター絵が上手くない上に、キャラ絵の本場ピクシブでは無価値も同然のような存在になったのだ。

それに加えて既存のキャラクターではないオリキャラということが伸び悩みに拍車をかける。

少しでも特徴をつけるなどの工夫を自分の中でしたものの結局のところクオリティの低いオリキャラには限界があった。他者からすれば「よくわからないキャラクター」でしかなく、更に供給も多いため自分の中では頑張った気がしても世間の評価は変わらなかった。

無名の人間が自分にしかわからないオリジナル物のイラストを低い画力で描いていても誰も見向きもしないのは当然だと言える。

www.pixiv.net

そして皮肉なことに投稿再開後、最も閲覧数があったのがこれからトレンドではなくなっていくだろうと考えていたロボットのイラストだった。

つまりピクシブ全体としては人間キャラクターのほうが需要があるのだが、自分に関して言えばまだキャラクターよりメカや武器のイラストの方が需要があったと言える。キャラを描いている人は無数に存在しており、そこで勝負しても結局本当に上手い人には及ばない。一方オリジナルロボットやオリジナル武器を描いている人は希少で、自分でもまだ需要を創り出すことができる。

 

ただそこにやはり限界も感じる。

ロボットのイラストも自分のオリキャラと比較した場合見られていると言うだけであり、現実的には微差に過ぎない。

そして今の時代もうキャラのイラストから避けて通ることはできない。

 

苦手だから描かないと逃げてしまえば未来永劫上手くはならない。

今はまさにその過渡期であり、現状維持より自分は変化を選んだ。

メカや武器のイラストももちろん描いてはいきたいが、キャラが上手くなければ今の時代創作活動は成り立たないことも痛感している。

実際に公式のガンダムもモビルスーツ人気だけでなくキャラ人気に拠る部分が大きいのも事実だ。メカだけ描いていればオリジナルガンダムを作れるというわけでもなく、キャラは絶対的に避けることができない上に世間的にロボットへの需要は減少しつつある。

例え現状のキャラクター絵が思ったように進まなくとも、上手くなることを追求していかなければならず逃げてはいけない。同系統のイラストばかり描いていても評価は変わらない。何かしらブレイクスルーをもたらす新しい試みに挑まなければならないはずだ。

 

これから自分がしていかなければならないことはまず第一にキャラクターのイラストを向上させることであり、そしてこれまで培ってきた武器やメカのイラストをより強化して二つの要素を上手く組み合わせる事だろう。 

更に戦略機動伝ガンダムKindの本編を小説として執筆することも必要になってくる。小説に関してはピクシブアカウント上での投稿だけでなくブログを新たに作り、そこで誰でも気軽に読むことができるようにしたいとも考えている。

 

自分が上手くならなければ結局誰も制作に協力してはくれないだろう。

「ボーカル志望でバンド組みたい」と歌が上手くない人間が言ったところで、一流のベーシストやキーボーディストは力を貸す気にはならないことと似ている。

向上する気もないのに「描いてもいいのよ」と受け身の姿勢でいたところで誰も見向きもしないだろう。

この人に協力したら面白いことになりそうだと思われるようなレベルに成長しなければならない、高いレベルの人は同様に優れた人に集まる。

そして自分の考えた物を本当に楽しんでくれる人が出てきてくれるようにするには、まず自分が自身の創作を楽しまなければ魅力は伝わらないはずだ。

そういう意味で創作活動はこれからも続けていきたい。