おまいらいつからアニメに夢見れなくなった?
ここ最近のアニメの衰退はもう取り返しがつかない段階に来ていて、終わる時はこうして終わっていくんだなと寂寥感を覚える。
正確に言えば女性向けが生き残ることに成功して、男性向けは滅んでいる。
更に言えばこの世の中において、もう男性向けコンテンツ自体が覇権を取ることが無いだろう。
アイドルにしてもアニメにしても、「男が思う理想」のようなオタク好みのものを増やしすぎた結果、ガラパゴス的な物が増えて細分化してしまった。
女性オタクが力を持っているのは、実家暮らしをして母親も一緒に楽しむから投資できる時間も金額も増えるというメリットがあるからだそうだ。
そう考えるともう男オタクの大半はオタク界という漠然とした夢に冷めて、自分の生活の現実に関心が行くようになる。
正直なところ自分も今更、アニメという夢の世界に夢を見るより「男の人生ってつまんねぇよなぁ」とか「男はもう負け組増えすぎてるよなぁ」なんて話題を見ている方が落ち着く。
日本人男性はオワコンと言えばオワコンで、自分自身その一人だ。
関心があるのが貧困や少子高齢化とかそんな話ばかりで、アニメに夢を見ている場合ではなくなったのだろう。
2006年ごろに大学生として涼宮ハルヒを見ていた人も、今や30代のアラサーだろうし余裕でアラフォーもいるだろう。
日本のネットがオタク文化で盛り上がることも少なくなってきたし、ネットのノリや雰囲気も変わって段々と居場所がなくなっていく感はある。
「俺は人生オタクを極めるぜ!」なんて意気込んでいた人も、アラサーやアラフォーになってくれば流石に現実に気付いてくるだろうし世の中が明るくなっていかないことも悟ってくる。
結局大部分の人間は普通に年を取るしかないのが現実であって、社会人として大人になっていけば生活のことで精いっぱいとなる。
これは男性に限らず女性もそうで、「アラフォークライシス」という言葉が使われているようだが就職氷河期世代を切り捨てたことも日本社会にとってダメージが大きかったのだろう。オタク文化だけでなく社会を支える主力層が疲弊しきっている。
もう子供作れないと分かった女性が、オタクライフに生きることを決め込むというのも今女性向けアニメ産業が活気づいている理由かもしれない。
逆に男は夢に陶酔する妄想力のようなものが女性に比べて低い傾向にあるので、現実を悟ることのほうが勝ってしまうというのもあるように思う。
就職氷河期世代が意識低い生き方をしはじめて、それを見たゆとり世代がさらに意識低くなって、その次のさとり世代は更に意識低くなってワンマイル族だとか言われ始めている。
こんな状況でアニメに夢を見ていられる能天気な人がそう多くは無いというのが男性向けアニメが終わったり原因というか、ネット黎明期の浮かれモードも現実が侵食して来て終焉を迎えたのかもしれない。
大部分の人間は普通に年を取るだけで、夢見た世界はやってこない。
アニメだけでなくゲームも世界的に予算高騰の流れで、そう頻繁に大作が出ない時代になろうとしているし従来のオタク型コンテンツは徐々に少なくなってくる。
そしてそういう事に夢を見るよりも、寂れた現実を嘆いている時の方が心が落ち着く。
アニメは人件費高騰という資本主義の現実に勝てないし、それを享受するオタク側にもそれを支える体力が無くなってきているし、ネット自体がそういうオタク的なノリで盛り上がるムードでもなくなってきている。
対立煽りとマウント取りくらいしかやることがなくなってきているし、現実社会の問題に忙しく夢を見ている場合でもない。
オタクやネットユーザー層が高齢化or貧困化して段々と現実に気付き始めて、浮かれモードではなくなってきた、それが真相なのではないか。
今後ネットで新しいジャンルが盛り上がるとしたら、一体それは何になるだろうか。
ベーシックインカムで月額7万円を国民に配って、好き勝手にコンテンツをつくる体制を整えたほうが、外貨収入が増える。
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hiroyuki_ni) 2018年10月16日
職場ストレスが減るので、医療費が下がって、健康寿命が延びる。
在宅時間が増え、少子化も改善。
リモート勤務で地方再生。
ってな主張をしてます。https://t.co/Mk4o2TRXVX https://t.co/d11oan2Gqf
そしてそもそもそういう元気自体が無くなってきている。
男性向けコンテンツはこれから片隅に追いやられていくだろうし、かろうじて活気があるジャンルを探していくしかない。
海外コンテンツに活路を見出すというパターンもあるものの、結局これも一部の語学に堪能な人に限られるわけで誰もができるわけではない。
もしくは第三者に頼るという考え方は諦めて、自分で自給自足するかだ。
最後に自分好みのものを作れるのは自分しかいないという意味で、個人がコンテンツを作れる状況をもっと増やす以外に日本が面白い国になっていく可能性は無いようにも思う。
その意味でひろゆきのベーシックインカム論は中々面白いとちょくちょく聞いているのだが、まぁそういう社会制度にも期待できそうにないからこれだけ世の中暗いわけでね。
何とかこの状況から進歩することを目指さないと、本当に大部分の人間はただ年を取るだけという現実しかやってこない。そんな気がしてきて悲しくなってくるよ。