負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

非リア充なので脳内彼女達と年越しを過ごすことにする

クリスマスもアイドルばかり見て過ごしたが、大晦日の年越しもアイドルを見て過ごすことに決めている。

 

今年は本当に酷い年だったし夢も希望も無くなり精神的に不安定な年だった。何度もタヒにたいと思い、自分の存在を責め続けた。何もかも失い心の空白は日々大きくなるばかりだった。

何をやっても虚しい、つまらない、人生が楽しくない、そんな1年だった。

 

しかし1年も終わりかけようとしてる時、自分にとっての新しい希望が見つかった。それはTWICEとOH MY GIRLという某半島南部アイドルである。

今年最後の奇跡があるとするならばそれはミラクル(OH MY GIRLのファン)とONCE(TWICEのファン)になれたことかもしれない。

 

正直なところこの2つのグループを見つけることができて精神面もだいぶ上向いてきたのが今年の終わりだったと思う。

政治や宗教にはまっている人というのは、何らかの居場所やコミュニティを持ち何かと戦っている感を味わうことができるから本人たちは満足なのだ。

それと同じように「何かに向かっている感」「何かと戦っている感」というのは昂揚感の要因になる。

 

人間には時として幻想や"約束の地"が必要なのである。

それがどんなに儚い物であっても、心の支えとなる拠り所が無いのとあるのとでは大きく精神の持ちようが異なってくる。

 

自分一人だけではないという安心感を時として幻想によって補うことが必要となる時もある。それはもはや感覚的な問題であり、何が正解と決めることはできない。自分が感じるほんの少しの希望-Haktivah-が人間誰しも必要なのだ。

 

ここ最近の自分はほとんど夜中にお酒を飲みながら動画ばかり見て過ごしている。もしかしたら無理やり何かに熱狂しようとしているのかもしれないが、熱狂する物があるというのは何も楽しみが無い期間を経験すると貴重な物のように感じる。

無理やりにでもお酒を飲んで気分を盛り上げていくぐらいしかもう自分には楽しみが無いのだ。

本当は偽りだとわかっているはずのに、その偽りに酔おうとしているのかもしれない。

 

新鮮な感覚というのは時として有限だ。

正直これまで好きだったものに対する熱量は今年、前年に比べて減衰していた。

サッカーも全盛期ほど熱量があるわけでもなく、来年がワールドカップだという実感もあまりない。

2014年の頃のブラジルワールドカップに向かっていくという上向きな感情は今の自分にはない。ロシアワールドカップも正直あまり期待していないので自分は「向かっていく場所」というのが無いような状態だった。かといって自分の人生そのものがもう上向きになっていくことは無いんだろうなという空虚な感覚に襲われて、もう本当にタヒにたいと思う日が多かった。

戦わなければならない理由を無くした自分はまさに抜け殻のような状態だった。

 

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そんなボロボロの精神状態の時に自分が心の拠り所にできたのは一度情熱を失っていたガールズグループだった。

自分の理想だったKARAが解散し、しばらくAKB48などを応援していた時期もあるが、失った心の幻想郷としてTWICEとOH MY GIRLに出会うことができた。

第三者から見ればこれはとてもクレイジーなことだが、クレイジーな状態というのは当の本人にとっては楽しくて仕方ないのだ。何かの一員として約束の地に向かおうとしている感覚はある種の昂揚感をもたらす。

政治のデモに参加してる人も、宗教のイベントに参加してる人も傍から見れば理解ができないがきっと本人たちは楽しいのだろう。

 

channels.vlive.tv

 

そういった自分しか知らないプレミア感という意味ではOH MY GIRLはかつてKARAが日本でデビューする前の時と似ているので好きだ。

今韓流といえば紅白への出演も控えているTWICEとBLACKPINKというグループが人気の絶頂にあるが、OH MY GIRLは丁度いい"少数派感"がある。

日本ではあまり知られていないからこそ、まるで地下バンドを応援するようなアングラな雰囲気がある。

これはかつてKARAを応援していた時と似ている。

その後日本でデビューして知られるようになるとなぜか雰囲気も変わり、逆に誰にも知られていない感が無くなり自分の情熱は衰退していくことになる。

 

来年2018年は2008年から10年後の世界だ。

ちょうど2008年ごろのKARAのような雰囲気、それを今OH MY GIRLからは感じる。

常に少数派の一員として戦ってる感を味わいたい自分にとってはおまごる(OH MY GIRL)は絶妙な地下アイドルのような感覚に似ているのかもしれない。

VLIVEという日本ではあまり知られていないサイトも、かつて黎明期のニコニコ動画のような自分しか知らない感覚に似ている。

ちなみに韓国語は一切わからないがリスニングの練習という大義名分を掲げながら見ている(なお実際はただアイドルを見たいだけの模様)

 

VLIVEでOH MY GIRLやTWICEの動画を見る、それは10年前のニコニコ動画を見ているような雰囲気にも通じるところがある。

「ネットが普通の空間になって来ている」という昨今の風潮に寂しさを感じる人間としては、こういった現実から少しだけ遠い異国の雰囲気というのがちょうどいいのかもしれない。

約束の地への旅情、忘れていたはずの慕情、少数派としてアンダーグラウンドで戦う昂揚感、そんな目標を再び見つけられた気がする年の瀬だ。