負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

noteで自分のアカウントを作ったら結構簡単だった

自分が前々から興味があったサービスがnoteというものなのだが、よくありがちなノマドワーカー的な人がよく利用しているのを見ていつか自分も始めたいと思っていた。

 

名前だけはなんとなく知っていて、端的に言えば自分の記事に収益を発生させる系の奴だと認識していたがここ最近調べていくうちに少しずつシステムや傾向を把握して来て、ついに重い腰を上げて自分でもアカウントを作ることにした。

 

こういうサイトでよくあるのが、「思ってたより簡単だった」というパターンで身構えるものでもなかったなと感じた。今殆ど何も投稿していない状態だが、いろいろできそうな感じはある。

note.mu

なぜ始めようかと言えば端的に言ってお金がないからであり、かといって通販サイトの欲しい物リストやカンパサイトを公開するのも乞食っぽいので、なんらかのコンテンツの対価として収益を得たいと思ったからだ。

更にアフィリエイトにも限界があり、今の時代商品を売るためだけに特化したセールス記事じゃなければ中々買ってもらえない時代で、自分はあまりそういうセールス記事ばかり書くのが好きになれなかった。

そう言った経緯もあって、好きな事や得意な文章を書いて、それにお金を払ってくれる人がいるというnoteに自分は惹かれた。

 

ただ始めるのは簡単で、その後からが難しい。

アカウントを作って販売すること自体は誰でもできる。

このサイトどういうシステムなのかと言えば自分のテキストや画像を100円から1万円の範囲内で販売できるというものなのだが、当然無料でも公開できる。

 

ツイッターっぽい呟き機能もあり、DL販売にもなり小説や論評記事の販売にもなったり、実質的に有料ブログっぽいことができる感じにも見える。

 

これも良く最近普及している考え方で「ばら売り」的なフレキシブルな販売ができると考えたほうがよさそうだ。

つまり従来の有料メルマガ(ホリエモンや世沢翼がやってるような奴)がコンシューマーゲームだとすれば、noteは基本無料のソシャゲに近い。課金制度でそれぞれが自由に購入するというイメージだろうか。

ゲームに例えるならば、好きなキャラクターだけ追加で買うというDLC販売にも似ているかもしれない。有料メルマガは登録して全て見る感覚だが、noteは好きな記事だけ買えるという感覚らしい。

 

どうやら「投げ銭」というシステムで、クリエイターを支援するようなイメージに近い。

結構無料で公開している人も多く、一部の記事が有料というパターンが多いようである。

 

そして、まずこの「投げ銭」は普通にやってるだけじゃ絶対売れないように思った。

はっきり言って今の時代「ネットでタダで手に入らない情報」なんてどこにもないわけで、記事の質や内容で勝負しても中々売れないように思う。

 

基本的にネットを見ている人というのは無料で時間を過ごしたいからインターネットを見ているわけで、わざわざお金払ってまで見たいようなブログはあまりない。

いくらでも変わりがあるから、わざわざお金払う面倒なステップがある時点で避ける可能性が高い。

 

例えばこのnoteで旅ブログ記事を販売している人を見かけたが、おそらく「買う人がいれば大多数は興味なくても成り立つ」系のやり方だとも思う。

その辺の無名の興味ない人の旅ブログはタダでしか見ようと思わないが、「ヒカキンの旅記事」だったらおそらくいくらでも購入者が現れるだろう。

ホリエモンのメルマガに会員いるのも、「ホリエモンのメールマガジン」というところに付加価値が発生しているからだ。

 

しかしすでにメルマガや情報商材もオワコンで、今更新しい人が初めても誰も有料登録はしてくれないだろう。

がっつり既得利権層や固定客層が固まっていて、新規の人がメルマガで生活していこうとしたら無理だと思う。

時代はこういうかなり安い金額で好きなコンテンツだけ"課金"する方向になっていくように感じる。

 

ただそれでも簡単に見る限り、大多数の人が無料か100円で公開しているがあまり収益を上げられている気配はない。

やるのはまさに自分がさっきやったように簡単で、そんな自分のものにすぐ値段をつけられるのかと驚いた。某フリマアプリと一緒で出品は簡単、購入者がいないと成り立たないというイメージだろう。

現状私エルケンに「課金してまで記事読みたい人がいるのかどうか」で、おそらくそういう人はあまりいないように思う。実際自分もnoteで現状誰かのものに課金したいとは思っていないし、魅力的なものは見つからない。

逆にヒカキンとかユーチューバーがやればすぐに課金者が集まるだろう。

「ほとんどが興味ない物ばかり」というのが現状であり、収益を上げられているノマドワーカー的な人はごく一部だろう。

 

現状始めたばかりで右も左もわからないのだが、とりあえず青写真としていくつかのアイデアがある。

・このブログで書いてることをもっとディープに書く。

このnoteというのは小説にかぎらずコラム記事みたいなものも単体で販売できるというところに強さがあるように思う。

 

・旅ブログ記事

ネットというのは今の時代お金を払う人がいれば何でも成り立つ時代になっている。1記事あたりの値段を増額して、少数の人が見てくれれば無限に旅に行けなくもない構造がそこに発生する。

むしろそういう人はネットが始まった頃から既に存在するが、需要と供給が全ての問題でクラウドファウンディングのように需要さえあればできる時代でもある。

考え方としては1000円では旅に行けないが、100人がそれぞれ1000円を出して10万円の資金にして一人の面白い人の旅記事を見るみたいな時代が来るかもしれない。「1000円で10万円の旅に行った気になる」ために、知ってる人に行ってもらう、みたいな考え方もできる。

 

「1000円でひろゆきのディープな旅記事見れますよ」だったら自分は払うし、逆に普通に知らない人の旅記事ならいくらでもタダで見れる物があるから払わない、という人間の価値に行き着く問題でもある。

逆にもしかしたら自分が「北陸のアングラバー巡り記事書きます」「北朝鮮や旧満州、ロシア、カザフスタンみたいな怪しい国中心のレポ書きます」といえば見たいと思う人はいるかもしれない。

 

無料でいくらでも代替品が見つかるコンテンツにお金払ってくれる層を創り出そうと思ったら結構難しい部分があるというのが真実に近いだろう。

他にも個人創作のイラストや小説を公開するというアイデアもあるのだが、個人創作も同様にいくらでもタダで無数の人が公開している中でわざわざ興味を持つ人は少ないように思う。収益さえ得られればいくらでも作りたいが、現状は無料でも興味がないという人が大半かもしれない。

 

旅にしても文章にしても創作にしても「どうしてもこの人のコンテンツが見たい」というところにすべてが行き着くのではないかとnoteを見て感じた。

もっと言えば「付加価値」が大事であって、無名の人がやっている有り触れたことは、どこかの無料コンテンツで事足りる時代に「何」を創り出せるかという問題に行き着く。

単に有益な情報というものはネットにいくらでもある時代に、大事になってくるのは好きな情報や面白い情報であるかどうかだろうと感じた。