負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

キンコン西野の「好きなことを仕事にしろ」は正論か?

キンコン西野と言えば炎上王として知られており嫌われる言動も多く、その発言は常に批判にさらされる。もちろんそれも狙ってやっており、誰にも興味をもたれないよりは誰かに嫌われた方が注目されるというスタイルである。

そして嫌われる人には必ず一定数のファンが付く。

自分はどちらかというとキンコン西野は嫌いなのだがたまに正論をいう時は納得がいくし、頭がいいなとも思わせられる。

 

とくに「好きなことを仕事にするべき」とい考え方には賛成だ。

西野曰く、誰でもできるような仕事は必ずロボットに奪われる時代が来るため真っ先に切られるが趣味のジャンルにまではロボットは入ってこないという事だ。

例えば黙々と介護職をやって自分は懸命にこの仕事を頑張っているという人も自分が出世するころにはロボットや移民などにとってかわられ誰でもできる仕事というのは変わる物に代替される運命になる。

昔は遊んでないで仕事しろといわれたが、これからは仕事になるまで遊びなさいと言われる時代になるとも彼は語っている。そういった趣味を収益化するための構造を作り上げればむしろ普通の仕事よりも収益は得られる、なぜならば今はインターネットで何でもできる時代だからである。

グルメや旅行が好きならばグルメや旅行で食べられるようにするという西野の主張に対して「グルメや旅行で食べていけるはずがないだろ」と脊髄反射的に反論するのは古い考えである。今のインターネットには嫌いな人の言っていることは全て間違い、お前が嫌いだからお前の意見も嫌いという「誰が何を言っているか」で判断してしまう人が多い。そこをどうやればいいか考えて自分で構造を作り上げられる人間が今後は勝ち組になっていくし、それができない人間や始めようとしない人間は将来職にあぶれるだろう。

 

例えば旅行で食べていけるようにするならばメジャーな手段は旅ブログや旅動画で人気になることだろう。とはいえ旅ブログは無数に存在する為マニアックな場所に旅行したり旅行記を面白く記述したりする工夫が求められる。

もちろんそれだけでは当然利益は出ないがブログの収益化は可能であり、基本的にはASPに登録することになる。有名どころではアフィリエイトBA8.netでありここはアフィリエイターなら誰もが登録している最大手の二強である。

どういうことなのかというとたとえばどれだけ人気の旅ブログであっても収益化をしていなければ一切収益は上げられず、ブログに記載されている広告収入は全てブログサービス運営側に持っていかれる。

 

無料ブログはブログサービスを貸し出す代わりにそこに広告を貼り、広告収入が発生すれば利益を得るシステムになっている。つまりブログ運営者は無料でブログを使える代わりに、そのブログへのアクセスから広告収益が発生した場合運営側に利益が入るのである。無料でブログを使わせてくれるのにはこういったからくりがある。

しかし上述のASPサイトと自分のブログを連携すればそこから自由に広告を貼ることができて、それらの収益を自分の収益にすることができるのだ。

 

例えば旅ブログならとにかく旅の事を書き、そして上述のアフィリエイトBやA8などから旅行関連の広告を探して自分のブログ記事に掲載する。そうすれば旅を目的にブログに訪れている人は旅関連の広告を見てそこから収益が発生するかもしれないのだ。

旅ブログを書く→ASPと自分のブログを連携させ旅関連の広告を貼る(必ずしも旅関連でなくてもいい)→ブログを見た人がその旅行プランなどに応募すれば多額の収益が入る、という流れでありこれがキンコン西野が言うところの趣味の収益構造化である。

もしかしたらブログ収入だけで十分に生活ができたり旅行費用だけはブログ収入だけでまかなえるようになり、更に記事を書けばアクセスも増え収入も増えるという好循環が発生する。

 

とにかく趣味のブログを書いて、その趣味に関連した公告を記載するというのが趣味で食べていくための王道である。ただ普通にブログを書いているだけではだめで、収益化のための構造を作る必要がある。そしてその収益化は軌道に乗れば非常に大きい。

たとえば一件当たり数千円、数万円の案件もあり数百人見ていて1人が購入してくれるだけで記事に費やした時間に対する時給以上の収益が得られることもある。大部分の人は全く広告に関心を示してくれなくても何人かに響けばそれで成立するのがアフィリエイトである。努力次第では一般の仕事よりも稼げるうえに、趣味というのは極めればロボットどころか他の誰にも唯一無二の武器になる。そういう意味でキンコン西野は好きなことで仕事をするべきだと言っているのだろう。