負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

SHINeeジョンヒョン死去にみる韓国社会の闇

韓国のアイドルグループSHINeeのジョンヒョンが練炭自殺を図り遺体で発見されたというニュースが衝撃を与えている。

SHINeeというグループは韓国では既に全盛期を過ぎているという扱いをされているものの、日本では東方神起の弟分的グループとして今も高い人気を誇っている。

それゆえにむしろこのニュースに一番反応しているのは日本の方かもしれない。

 

自分はそもそも最近、韓国の事情について調べる事が多くガールズグループではTWICEやOH MY GIRLが好きな立場なのでこの問題は決して他人事ではない。SHINeeも名前までは覚えていないものの、「Ring Ding Dong」はTWICEのメンバーが真似していて聞いたことがある。

そしていざ見てみたらこのジョンヒョンというメンバーはメインボーカルを務める主力メンバーだとわかり、このメンバーが自ら命を絶つことを選んだという衝撃は大きい。

一見すると全てを勝ち取ったように見える韓流アイドルも本当はこんなにも闇を抱えながら活動をしているのだと思うと見え方も異なってくる。

日本では時として批判されることもあるけれども、本当に苦悩しているのだと思うと単純に批判はできない。

 

ジャニーズで例えるならばそこそこ有名なグループの主力メンバーが自殺を図るようなもので、それは日本に置き換えると考えられない。ジャニーズで自ら命を絶つことを選んだメンバーはいないし、そもそもここ最近芸能人の自殺が話題になったこともほとんど記憶がない。

 

自分など完全なる人生の敗者であり死にたいと思う事は多々あるが、韓国のアイドルグループとして地位を築いているメンバーが死を選ぶことは理解が難しい。

自分の立場からすれば手に入れられるものは簡単に手に入れられて何も困らないSHINeeのメンバーが死を選ぶ理由は想像も付かないし、勝ち組ですら自殺を選ぶ韓国社会に闇を感じずにはいられない。

 

そもそも韓国は日本を抜いて自殺大国となっており、大統領が自殺を選ぶような国である。

日本の一部ネットで「ノムたん」として親しまれていた盧武鉉も自ら命を絶ったことは日本のネットユーザーに大きな衝撃を与えた。

韓流ファンはパク・ヨンハで経験し一部のネットユーザーはその悲しみをノ・ムヒョンで経験している。

ノ・ムヒョンが崖から舞ったようにSHINeeジョンヒョンも練炭での死を選んでしまった。

 

韓国版2ちゃんねるのようなイルベと言われる掲示板では、2chから輸入されるような形でノ・ムヒョンがネタにされており「真のブームは韓流ではなく盧流」と表現されることがある。

不謹慎なことを承知であえて言うならば彼は韓流スターではなく盧流スターだったのだ。

 

貧困に苦しむことも無ければ、誰にも必要とされていないという孤独を味わう事も無いSHINeeのジョンヒョンが死を選ばなければならない理由はどこにあるのだろうか。

妹にあてた遺書メッセージには「これまで苦しかった」と語っているため未来への不安だとは考えにくい。韓国人の不安として考えられるのは兵役だ。SHINeeメンバーであっても韓国人男性に課せられる兵役の義務からは逃れられず、そこに対する不安があってもおかしくは無い。

実際東方神起のジェジュンもこの前兵役を終えて帰ってきたばかりであり、どれだけのスターであっても芸能人が兵役を逃れるという事は特殊な理由を除いてあり得ない。

 

韓国人の意見などを見てもなぜ男性だけが兵役につかなければならないのかという不満はあり、昨今の韓国社会は女性重視の社会になり過ぎていて不満を抱える男性の負け組層は日本よりも多い状態にある。

そんな負け組どころか、厳しい韓国社会、とりわけ芸能界でデビューにまで漕ぎつけた選りすぐりの勝ち組まで死を選ぶことになる韓国が世界一の自殺大国になるのは必然だと言えるかもしれない。

 

韓国の芸能界は「薄給」で有名であり人気であっても当のアイドル本人はそれほど裕福な暮らしができるわけではないとも言われている。

「これまで辛かった」というのはハードスケジュールの中でどれだけ頑張っても結果を出しても報われないことを意味しているのではないかとも考えられなくはない。東方神起にしてもKARAにしてもメンバーが分裂したり、事務所との契約を更新しなかったりと随所に闇を感じさせることが多いのが韓国芸能界の特徴だ。

 

K-POPアイドルグループが日本でのデビューを目指すのも韓国社会は内需が少ないため、自国だけではやっていけない現実があるからだと言われている。

SHINeeは韓国語で「オワコン」のことを意味する「退物」として扱われているが、日本での人気は東京ドームツアーを控えているほど高い。

 

韓国人は良くも悪くも飽きやすいところがあり、日本人ほど一つのグループを応援し支え続けるという事はあまりなく人気が無くなればすぐに必要とされなくなる現実がある。一番の人気を得ると世界的なスターとしての扱いを受けるが、ブームが終わったときの扱いは日本の芸能界以上に厳しい。

 

一般人の自殺と違ってメンバーも関係者も多大な影響を受けることは間違いなく、電車への飛び込み自殺以上の影響があるはずだ。今後韓国社会でもこの出来事は大きく議論されて行く事になるだろう。

韓国の芸能界は体質として日本の昭和芸能界に近いところもあるので待遇改善が今後の課題になっていくのではないか。

その昭和芸能界に似た「本当のスター」という意味では確かに今の日本の芸能界以上に華やかさがあり、自分自身が韓国のガールズグループを見ているのもその華やかさが理由の一つではある。

しかしやはり自らの命を絶つというのは韓国社会自体が日本以上にブラックだなという印象を抱かせる。

 

そもそも韓国社会自体日本を参考にして作られているし、韓国軍は日本陸軍の影響を大きく受けている。韓国の近代化や産業化を指導した朴正煕も満州軍出身者であり、日本の影響は随所にうかがえる。

これは日本が韓国に影響を与えたということを誇る意味で言っているわけではなく、韓国を見て日本も自殺大国だという事を改めて考えなければならないのではないだろうかという意味だ。

韓国の問題として他人事として受け止めるのではなく、日本にもまだこういった闇はいくらでもあるという事を直視しなければならないはずだ。

韓国社会の闇、それは同時に日本社会の闇とも似ているという事でもあるのだから。

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