負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

オリジナルキャラクターの製作には計画と組織が必要

自称「オリキャラの専門家」と考える自分はオリキャラ論について語りたいことが様々にある。このブログはそういった創作論についても全力で語る場にしていきたいと思っているけども、その考察はオリキャラ文化発展のためのものでもある。

 

素直に言って自分は大のオリキャラ好きであり、キャラクターを独自に創作するという文化の愛好者だ。

公式に設定されたキャラクターだけが正義ではない、そう考えている。

まだ"オリキャラ文化"は黎明期であり、これからより深く考察していかなければならないだろう。ユーチューバーと呼ばれる人々が芸能人に匹敵する存在になったように、これからは個人が創作したオリジナルキャラクターが公式のキャラクターに匹敵する時代になってくのではないか、自分はそんな未来を思い描いている。

 

しかしそれは理想や夢だけが存在する薔薇色の世界ではない。

自分自身ネット上にオリキャラのイラストを投稿してきた人間だが、正直に言ってこの世界はシビアでありそう簡単に自分のキャラクターが普及していくわけではないという現実をよく知っている。

 

まず大前提として現代において「キャラクター」というのは半ば飽和状態にある。地下アイドルも含めればアイドルが無数に存在するアイドル戦国時代のように、今キャラクターというのは公式キャラクターやオリジナルキャラクター問わず無数に存在する。

公式のアニメキャラクターやゲームキャラクターでさえ飽和状態であり、すぐに"消費"されていく。この激烈な競争時代に個人の考えたオリジナルキャラクターがそう簡単に普及するはずもない事は想像がつくだろう。

 

そういった状況の中で今日もオリキャラが"乱造"されてはネット上に配信され、誰にも見向きもされず埋もれていく。

ただ自己満足オリキャラを描いて「描いてもいいのよ」とタグをつけて、反応や描いてくれる人を受け身で待っているという人が多い。

自分もレベルの低いオリキャラ描いてる立場で自嘲気味に語るのであれば、どうでもいいオリキャラ描いてる人が本当に多いなとも思う。もちろん自分がその一人で、どうすればいいのかなと思い悩んでいる部分はある。

まずはオリキャラ文化発展としてこういったあまり語られない裏事情をしっかり明文化して、これからオリジナルキャラクターを描いていこうと考えている人が認識することが重要なんじゃないかとも思う。

少しでもこういった考察がこれからオリキャラを描きたい人の参考になればよいなとも考えている。

 

そしてこの状況を打開するのは「計画」と「組織」なのではないか。

ユーチューバーの世界と一緒でユーチューバー事務所所属の人がもう今は有利なように、これから個人創作も組織の時代になっていくのではないか。

もう素人が無名の所から這い上がってくる時代ではなくなっている。

 

ただ難しいのがネットは案外創作仲間が集まりにくいという構造がある。これは端的に言えば「皆自分の創作で忙しいから」であり、一つの作品を共同で作るという状況は発生しにくい。

創作している人は自分の創作で忙しいから、人に協力する暇があったら自分のものを作りたいという人がピクシブを見ていても殆どのように思う。

そんな無名の個人が小規模で誰も見向きもしない物を作っているというのが現状で、正直なところ自分もその誰も見向きもしない創作を細々と作っている人間の一人だ。

 

1年前から閲覧数全然変わってない人もいて、やはりネット上の個人創作には限界があるのも事実だ。細々と独りで何か自己満足でするよりも、グループや組織で大きなことをした方が間違いなく良い結果にはなる。

ただそれができたら苦労しない話でどうすれば良いのかなと現状もがいて悩んでいる段階だ。

画力やスキルはあるけど特に作りたいものが無いと言う人にどうやったら協力してもらえるのかとも考えて模索している。協力したほうが得だということに気付かず細々とやってる人が多い、そしてそんなことを言いながらも自分から誰かに協力しようとも思わない自分がいる。

これがまさにジレンマで、案外ネットでベストな創作仲間が集まることは少ないし、協力し合ったほうがいいのはわかるけどいざ自分から積極的に誰かに協力しようと思わないと言うところに難しさがある。

 

そもそもネット全体として今の世の中プロや組織の物になってきており、個人サイト的なものがどんどん減ってきているという寂しさはある。

初期の素人感がなくなってきていろんなものがガチ化してきて、プロやプロ予備軍の物になってきている。

ユーチューバーが初期の素人文化から既に芸能人より有名な時代になり、事務所まで作られて、事務所に所属している人やプロになれるスキルがある人が有利という時代になってきているのはその典型例だろう。

 

ネットで細々とオリキャラ創作している人は肌身でそれを感じているのではないだろうか。コミュニティをどう作っていくか、本当に協力し合える人をどう見つけていくか、それが本当に難しい。

社交辞令的な表面上の関係ではなく本当に大きな物を目指していく意識がある人がどれだけいるのかというと現実はシビアなのが実情だ。

 

理想としてはバンドやサークル的な感覚で、一つの作品を作る組織を作れないかと思っている。

漫画家集団のCLAMPはまさに理想で、あの人たちのようなグループを作れないかと自分は考えている。もう今の時代個人でできることは限られていて、細々と個人創作して埋もれている人が大量に存在する時代になっている。

小説投稿サイトでも2,3話書いただけで放置されているようなものも多いしユーチューバーになろうとして無名で終わっている人が多い。

オリキャラもその典型で有象無象のオリキャラが大量に作られ、誰にも相手にされず消えていく光景ばかりでもったいないと思わずにはいられない。

 

そう言う人が集まって数人で運営するサイトを作って、盛り上がっている雰囲気を作り出していけば面白いコミュニティになるんじゃないかなと思うし、お互いに無い物を補い合うという考えを共有できる人を集めたいとも思っている。

物々交換のような感覚で、お互いスキルや人脈を補い合えば大きなことができるのではないか。

 

オリキャラもただ描きあうだけなのは、それこそただいいね!を押しあってるだけの先が無いことで、具体的に大きなものを制作していくことには発展していかない。

正直なところ1回描きあって終わりというパターンが本当に多くて、本当に何か大きなものを作りたいわけではないというケースも多い。

 

楽しく描きあってても仕方がないし持たざる者がどれだけ連携しても仕方がないというのは自分が創作していて痛感したことでもある。

それで言えば自分が悪いということに尽きる、正直これは自分がしょぼいから凄い協力者も現れないというシンプルな構造がある。

下手な選手に上手い選手がパスしようとしないのと同じで、レベルの低い創作者に上手い人は協力してくれないのは当たり前だともいえる。自分のレベルが高くなりやってることが魅力的なものになれば自然と協力してくれる人が現れるのではないか。

個人のレベルアップが重要で、技術や能力がない人間が最初から連携に頼っていては意味がない。

漠然と創作仲間欲しいなと思ってても、皆自分のことで忙しいし自分のレベルが低ければ結局は烏合の衆の形成が限度になる。

その人脈を形成する時間で成長できる、成長すれば自然と人もやってくるとも考えている。枢軸国は持たざる国同士で集まって負けたわけでレベルの低い人同士が集まっても烏合の衆にしかならない現実はあるだろう。 

やはり自分自身がレベルアップしなければならない、そんないつもの結論だ。

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