負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

日本人がロシア語を勉強するメリットはあるのか?

自分はロシアや中央アジアの文化が好きでロシア語を勉強していた時期があった。といってもロシア語のラジオを聞いたり、ロシア語の番組をなんとなく見るという程度の勉強で本格的に文法や単語を勉強したわけではなかった。

そしてそのロシア語勉強も最近は凍結しており、英語やスペイン語の勉強を優先している。なぜ自分がロシア語の勉強をやめたのかというとまずは実用性が乏しい事である。

まさにタイトルのテーマになるのだが、正直な話日本人がロシア語を勉強するメリットはそれほどない。

例えば日本でロシア語を習得しても日本においてロシア語はそれほど需要がなく日本企業もロシアを重要視していないため「ロシア語ができる」ということだけではそれほど希少性がない。

 

またロシアで働く場合においても日本語教室に派遣されるルートは日本の大学のロシア語学科に在籍している生徒が多いようである。これから日本の大学に入りロシア語を勉強するならばまだしも、一般の人が自己流や独学でロシア語を勉強するのはもはや趣味の領域を出ないだろう。

ロシア語を習得したからといっても劇的に人生の可能性が広がるとは限らない。

現状ロシア語にプラスして何か特殊な技能が合ったり、自分で独自のビジネスを開拓していく工夫をしなければならず「ロシア語ができれば安泰」というわけではない。

日本人がロシア語を習得すること自体ににはそこまで希少価値がなくプラスアルファで何かできなければならない。

本当にロシアが好きで、自分でロシア語を使ったビジネスまで開拓していくという気概のある人にしかできない敷居の高い言語である。

 

更に言えばロシア語自体日本人にとって非常に難解な言語でありまずキリル文字という見慣れない文字を使うためここになれるところから始めなければならない。それに加えて発音も非常に難しく、日本語の文法には存在しない変化なども学習者を混乱させる。

正直に言えば習得することも難しく、習得したところで将来の保証もなく需要がないのが難点だ。またロシア側からの日本語への需要も限られており安定したルートが確立されているわけではない。

ロシアでロシア語を使って生活するならば現地ロシア人レベルでロシア語を使いこなせる必要がある。あくまでロシアの一般労働者として就職することが現実的な手段で語学を駆使した職業は限られているのが実態だ。

 

この背景には日露関係やロシア自体の立ち位置という問題も絡んでいる。

まず日本とロシアは平和条約が締結されておらず民間交流もそれほど進んでいない。日本でのロシアの立ち位置、そしてロシアでの日本の立ち位置は「近くて遠い国、マニアックな国」であり両国ともに密かな人気や憧れはあるのだが一般的な人気は無い。

またロシア語最大手のロシア連邦自体の経済が冷え込んでおり、その言語を使用する国の国力や経済力が乏しいことも問題だ。数年前ならばロシア経済はBRICSの一つと数えられ次世代の大国として扱われていたが今のロシアはもはや大国とは言えず一人あたりのGDPは世界で60位代に沈んでいる。

正直ロシアで働いたところで普通に日本で仕事をした方がよほど給料がいいというのが現実だ。

月収にすればロシアで日本円にして20万ほど収益を得られれば十分裕福というのが限界であり、多大な努力をして言語を習得しロシアで生活したとしても日本円で20万程にしかならない。よほどの憧れや情熱があって、どうしてもロシアやロシア語圏の国が好きだという人が「趣味でやる」ための言語というのがリアルな立ち位置だ。

 

そういった理由によって自分はロシア語の勉強を凍結しより実用性の高い英語とスペイン語のトライリンガルを目指すことにしたのだ。正直な話「人生のために必要な言語」ではなく、労力に対してリターンがあまりにも少なすぎる。

人生に余裕ができて20年後ぐらいに趣味でやるための言語だと自分は割り切っている。趣味では本当にロシアが好きなのだが決して今熱心の勉強するほどのものでもないというのが現実だ。今勉強しないからと言って一生勉強しないわけでもない。

 

しかし全くロシア語に可能性がないというわけではない。

まずロシア語やロシア自体に大きな魅力がある。

女性は世界でトップクラスに美しく、文学や映画なども美しい。更にロシア特有の風景は独特な魅力があり、領土も広いためシベリアに存在する共和国などの道の世界もある。更に中央アジアやモンゴル、東欧などロシア本国以外でも通じるため非常に広い未知の世界が広がっており憧れは無限大だ。

また今後日露関係やロシア経済が改善する可能性もある上に、ロシアへの進出に活路を見出す企業も現れるかもしれない。日露関係が未開拓ゆえに、可能性がなくはない。

実はロシア連邦は人件費が安く、更に資源も豊富なため日本企業にとってフロンティアでもあるのだ。現状需要が少なくとも今後需要が増大する可能性はある。

現実にロシアとの経済交流はむしろこれからであり資源や領土も事も含めてポテンシャル自体は大きい。それゆえに、まさに自分で道を切り開いていかなければならない言語でもある。

ロシア語を使えることにプラスして新しくビジネスを切り開いたり自分を売り込んだし能力を発揮できる場所を見つけ出すだけでなく作り出すことまでしていくほど情熱のある人ならばむしろ大きなリターンを手にする可能性がある。

ポジティブに言えば全く可能性がないわけではなく、自分で切り開いていく情熱があれば結果を出せる言語でもある。

 

非常に難しく労力を要する上に、敷かれたレールは存在しない。

しかし可能性が全くないわけではなく、本当にロシア語が好きで冒険心があるチャレンジャーならば習得して損ではない。端的に言えば本当にロシアが好きでその為にはいばらの道を歩むことも厭わない人向けの言語だと言えるだろう。

まだ日本におけるロシアとの関係や文化や経済の交流は未発達ゆえに大きな可能性もある。一人のロシア好きとしてそういった先駆者が現れるならば切に応援したい。