負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

外国語のリスニングに必要な能力は共通している

最近外国語の勉強をしていて面白いことに気付かされた。

自分はここ最近基本的にスペイン語に集中してリスニングに取り組んでいたが、英語の音源を聞く機会があって「久しぶりに英語でも聞いてみるか」と軽くリスニングをすることにした。

 

そしたらこの英語が驚くほどクリアに聞こえ、ネイティブ音源も以前より聞き取れるようになっていることに気付いた。

英語のリスニングを集中して勉強していた時期には聞き取れなかった領域も聞こえるようになっており非常に驚かされた。

つまりここ最近ほとんどわかりもしないスペイン語をネイティブ音源や早送りで聞いていた自分にとって聞きなれた英語など取るに足らない者になっていたのだ。ある意味過酷な第二外国語と格闘していた自分は思っている以上に鍛えられており、知っている単語や勉強経験のある英語など今さそれほど難しい物ではなくなっていたのだ。

 

ここしばらく英語をほとんど勉強していなかったブランク期間があり、昔ほどの英語リスニング能力は衰えているのではないかと不安だったがむしろそのリスニング能力は上がっていた。

つまり仮説を立てるのであれば「外国語脳」というのはある程度共通で、特に聞き取る能力は英語もスペイン語もそのほかの外国語も基本的に似た部位を使っているのではないか、それゆえにスペイン語しか聞いていなかったにもかかわらず英語のリスニングを集中的に練習していた時期より聞き取れるようになったのではないか。

 

この実体験を基にするならば、英語のリスニングはスペイン語にも役に立ち、逆に言えばスペイン語のリスニングも英語の役に立つ。片方の言語を勉強しているときの経験は、もう片方の言語の勉強にとっても無駄ではない。

 

この結果、自分は再び英語の勉強を再開することに決めた。

1:別の外国語を勉強することはもう一つの外国語にとって無駄ではない

2:トライリンガルになれる

3:なんだかんだで英語が一番必要

4:同じ言語ばかり勉強していると飽きる

この4つの理由で自分は英語とスペイン語を同時並行で勉強することに決めた。一つの言語を集中して勉強すれば効率が良い、英語はいくらでも上手い人がいるからスペイン語のプロフェッショナルになったほうが良い、これまでそう考えてきたが今回のことで考えを改めることができた。

まず第一の理由として英語を勉強している時間はスペイン語にとって無駄ではない。これはリスニングに限らず、スペイン語の勉強教材は英語の方が充実しており翻訳機なども「スペイン語→日本語」に翻訳するよりも「スペイン語→英語」に勉強するほうがわかりやすい。

 

第二、第三の理由としてやはりトライリンガルは今の国際社会において貴重であり、今後スタンダードになっていく可能性がある。もう一つの言語さえできればいいという時代は終わる。英語だけならば世界中に話者がおり、日本でも上手い人は本当に上手い。一方スペイン語だけでも実際のスペイン語圏はそれほど多くはなく、やはり英語ができなければ将来が不安でもある。

英語ができる日本人もスペイン語ができる日本人も多くいるが、日本語に加えて英語とスペイン語ができるトライリンガルは少ないというところに希少価値がある。そして英語はもはや避けては通れないものになっており、「勉強しなくていい」という考え自体が成立しない。帰国子女や留学生、ハーフに敵わないから勉強しないということは不可能で、敵わなくても勉強しなくてはならないのが英語だと言える。

 

そして第四の理由は個人的に凄く重要であり、やはり一つの言語を勉強しているだけでは飽きることに気付いた。ここ最近スペイン語漬けで少し飽きていた部分があり、久しぶりに英語を勉強したことは良いリフレッシュになった。

脳というのは変化や刺激を求めており、スペイン語ばかりで停滞していたところに英語という刺激が再び入ったことで活性化されたような感覚を得られた。

同じことを続けていると人間は飽きるようにできている。そう考えたときに2つの外国語を交互に勉強することは飽きることを防げて良い刺激になる、さらに共通している部分もある上に、トライリンガルになれる可能性も秘めている。

 

一つの言語を勉強していることに停滞感を感じてる人は何か別の外国語を勉強してみると思い白いかもしれない。

自分の場合スペイン語を勉強し始めたことで、趣味で外国語を勉強しているという感覚を得られるようになったし、久しぶりに英語を勉強したこと再び良い刺激にもなった。

実は外国語は交互に、そして同時に勉強することの方が一番効率が良いのかもしれない

elkind.hatenablog.com

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