負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

外山恒一という伝説の過激派を知っているか?

かつてネット上で一世を風靡し話題になった活動家が存在する。

東京都知事選に泡沫候補として出馬し、当選する気が無いからこそ選挙そのものを否定するような演説を行いある意味炎上した外山恒一という男だ。

 

この外山恒一という伝説の泡沫候補への評価は、「ネットの動画サイトでネタにされた人」という物が大多数でその活動の実態については詳しく知られていない。

多くの人があの都知事選とそれに関する面白動画での姿しか知らず、今やその流行も廃れ誰もが忘れかけている"オワコン"となっている。

外山恒一MADは完全に過去の遺物であり、もはや最近は知らない人の方が多いかもしれない。

外山恒一

しかしそんな外山恒一は未だその活動を継続しており、むしろ「過激派テロリスト」だと名乗って現在も地下活動を続けている。

ネットニュースをこのように調べてみると大量に記事が存在し、未だその知名度自体は高いことがわかる。

 

具体的にどういう政治活動を続け、どういった思想を掲げているのかというのはこういった記事の方がよほど詳しいので割愛するが一言で言えば「この男、抜群に面白い」のだ。

外山恒一は最近のつまらない中身のないネット右翼も、ネット左翼も両方敵視しており、既成概念に捕らわれない規格外の活動家だ。

今の政治活動というのは停滞しており右派も左派もある程度の限界に気付き始めている。

「ネトウヨもパヨクもつまらない」と思っている人にとっては、この外山恒一の立場は斬新に映る。

最近のネットの右翼と左翼もつまらない論争のやり取りに飽き飽きしている人にとっては、外山恒一の活動は一つの希望にすらなるかもしれない。

世の中を変えたいならばとりあえず外山恒一の思想を知るべきだろう。

 

正直なところ自分は革命を起こしたいと常々語っているが、自分が革命指導者になるという力はまだないのが現実だ。

むしろ革命を起こしたいと考えている「革命分子」は、外山恒一の下に集うべきである。

自分は革命のリーダーになるようなタイプではなく、むしろ宣伝相ゲッベルスに憧れているような立場であり、外山恒一の活動をアシストすることこそが革命の手段であると考えるようになった。

 

政治活動を取り巻く状況が徐々に面白みを欠いていく時代に、外山恒一はユーモアを兼ね備えている。

政治活動をしている人達のほとんどが、あまりにもガチすぎる時代になっていて面白いとは言えなくなってきている。例えば昔の2chの韓国ネタはユーモアに富んでいたが、最近は嫌韓サイトで本物の憎悪に変わっておりそこには余裕がない。

 

外山恒一は都知事選であのようなエキセントリックなパフォーマンスをしたり、普段はお酒好きなおじさんで、議論の仕方や内容も面白い。とにかくこのつまらない世の中を変えたいと漠然と考えている人は一度外山恒一という活動家を見てみると面白いはずだ。

 

自分にはまだ世の中を変えるために革命を成し遂げる力は無いし指導者になり組織を作り上げることはできない。

しかし既に外山恒一には「我々団」という結社が存在する。

外山恒一と我々団

黒の騎士団ではないが、この我々団をより大きな組織に変えていく方が末端の小さな削行きをいくつも乱立させるよりは良いだろう。

とにかく外山恒一はこの既成の政治を破壊しようとしている、そして面白そうなユーモアのある活動家だ。

テロリストという肩書を自称するように、この男の思想はいささか危険である。しかしそれが地下革命組織の魅力でもあり、こういった反体制のムーブメントは現代では基調になって来ている。

 

situation.jp

また革命というのは必ずしも一つの思想に共鳴する人のみが集まるだけでは成し遂げられない。多少の政治思想の違いは折り合わせていかなければならない。

例えば外山恒一は反原発活動がメインであり、自分はそれほど反原発を推しているわけではない。むしろ現段階で原子力発電所は必要だと考えているが、やはり長期的には火力発電所も原子力発電所も廃止していかなければならないだろう。

何かを変えようとしている集団が、内部の少しの違いで対立すればそれこそ連合赤軍のような内ゲバの再来だ。

既成社会の破壊をもくろむ危険人物達はまず団結しなければならない。

それがより強固な組織となったとき、いよいよ変化は現実となる。

今から何かの組織を作って少数で集まったところでそれは大きな力にはならない、それならば既に存在する結社に集うべきだろう。

 

オウム真理教は麻原彰晃の下に高学歴の理系集団が集まり、ナチス・ドイツもまたアドルヒ・ヒトラーの下には数多くの天才が集まった。

優秀だが世界を変えたいと思っている人はどこかに燻っている。

そしてまたそれらの能力を必要としている革命組織も存在する。

そんな面白い人や怪しい組織を自分が一つ上げるならば、それは外山恒一と我々団である。

良いテロリストのための教科書/外山恒一