【日本のフィンランド】田舎選手権、ついに岩手の優勝が決まる
岩手優勝キター
涙あり笑いあり、激動のコロナ甲子園
自分自身、後半田舎ばかりになってから密かに地元を応援していたが、それでも辿り着けなかった栄冠を勝ち取った岩手に称賛を贈りたい。
何としてでも欲しかったタイトルを前に敗れ去った全ての田舎民が今、岩手に拍手を送っている。
鳥取は惜しかったね。
相方の島根が陥落してから、後を追うように息を引き取ったのを見て美しい友情を感じた。どこまで一蓮托生なのか山陰!
後半戦に入って、「あれ残ってるのガチ田舎ばかりじゃね」とネタにされ始めたときのことが既に懐かしいほど状況は緊迫しているし不謹慎といえばそうだろう。
それでも熱く戦い、応援した者としてやはり思い入れはある。
あくまで自分の田舎も共に戦ったという戦友としての感覚なのだ。
ところで優勝した岩手、かつては日本のチベットだと言われていたが、実は「日本のフィンランド」なのではないかと思う。
岩手県民の特徴であり、コロナを防いできた特徴として、とにかく人との接触が少ないということだ。
個人のパーソナルスペースが他県民からすれば広い。
これってよく海外のあるあるでフィンランドの特徴として挙げられる要素だ。
そして内気で恥ずかしがりや、別の言い方をすれば奥ゆかしい。
これもまたフィンランド、そして雪が降る北国だ。
悪目立ちはしたくないし、他人に迷惑をかけることを嫌う。
古き良き東北というか、日本人が失った美徳を今も持っている慎ましい県民だという印象だ。実際田舎だと、ここは県民性が良くないと言われることが多いが岩手の悪口はあまり聞いたことがない。
今回の優勝に関しても、喜んでいるというより「嬉しいことじゃない」「こういうことで目立ちたくない」という意見が多い。
どこまで謙虚なんだ岩手県民!
おしらく自分の地元県ならここぞとばかりに盛り上がっているだろ笑
郷土愛が強いし、実際自分もこの大会が始まったときご当地応援的なことを匿名の場で書き込んでいた。そして同県の人も多く楽しかった。
印象に残っているのは茨城県民で「納豆バリア以外何もないぞ」と自虐していた姿が、同じ田舎のノリとして最高だったことだ。
茨城の奴ら愉快だねwと、田舎同士盛り上がれたことが懐かしい。
ただ、逆に今思えばその場ではほとんど岩手県民による書き込みは見られなかった。
山陰勢も少数は狂騒に参加していたが、岩手勢は本当に静かだったように思う。
自分の地元は、よっしゃ優勝するぞ!みたいな馬鹿っぽい脳筋のノリで自分もそんな感覚だった。
ただそういう軽いところが駄目だったんだろうなと笑
地元に残ってる知人から話を聞いてもだいぶお気楽なムードだったらしいし、そりゃ敗退するわなとね。
ビッグ3以外の田舎民「俺達はこんな奴らに勝とうとしてたのかよッ・・・」
他の田舎民が小馬鹿気味に地元を自虐してワイワイしていた雰囲気に対して、岩手の人々はもっとシビアに見ていた印象だ。
もう岩手にも感染者はいる、検査してないだけとも言われるけどそもそも県民性からして違うと感じた。そりゃ田舎の脳筋のノリじゃ、極寒の冬を厳しく耐えてぃた東北根性には勝てねぇよ。
しんしんと、いやもっと荒い猛吹雪の雪の中で耐えてきた歴史が違うのだよただの田舎とは!
「わんこそばはコロナに効くw」とかそんなふざけないのよ岩手民は。
キャッキャしてた他の田舎と違って非常に冷静だった。
まあでも岩手の名産物はわんこそばじゃなくて、びっくりドンキーだと思いますけどね(びっくりドンキー大好き民)
あと、東北以外の酒飲みとって日本酒はもちろんホヤが憧れなのだが、岩手では食べるらしく、コロナが終わればいつか本場の居酒屋で食べてみたいという夢はある。
ホヤは北海道や宮城のように太平洋側に面している北国で消費されるらしく、ネットでも手に入るのだが地元で食べて話を聞きたいのだ。また後々ホヤに対する憧れについては書くとして、今回の岩手の健闘に賛辞を贈りたい。
まあ岩手県民の性格上あまり嬉しいとはならないだろうけど、一緒に戦ったこの選手権がいい思い出になる日が来ればいいと願わずにはいられない。