負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

子供をアスリートにしたければ外国人と結婚するのが一番

最近日本のアスリート界に明るい話題をもたらしてくれているのが、ハーフやクウォーターの選手たちだ。

例えば女子テニスの大阪なおみは現在最も活躍している新星の一人であり、野球楽天イーグルスのオコエ瑠偉やサッカー日本代表の酒井高徳といった選手も存在する。

野球で言えばダルビッシュ有がイランにルーツを持つ選手であることは広く知られている。

 

卓球の張本智和やサッカーのハーフナー・マイクのように両親ともに外国人だが、日本育ちで日本語を話すという選手も含めれば海外にルーツを持つ選手の活躍の機会は増えてきている。

 

実は自分はかつては国粋主義的な思想を持ち、純血主義に夢を見ていた時代があった。

例えばサッカー日本代表が「純日本人」だけで構成されたチームにより、ワールドカップを制覇したらサッカーの歴史を見ても単一民族による制覇は少ないため快挙だと考えていた。

バスク民族だけで構成されたアスレティック・ビルバオというスペインリーグのクラブのように、日本人だけで構成された純血の代表にW杯を制覇してもらいたいという夢を自分は抱いていた。

 

しかしサッカーの現実を見れば見るほど、育成や努力ではどうにもならない程の絶望的なフィジカル差という現実に行き着く。

かつては移民系選手が多数派を占めるフランス代表に批判的だった自分も、今ではむしろフランス代表はとてもかっこいいと考えるようになっている。純血に拘り何も期待できないチームよりは、可能性に溢れたチームの方が見ていて楽しいというのも真実である。

 

正直なところ日本人の血統だけに頼った場合、サッカーに限らずスポーツでは限界があるというのも事実だ。

例えばテニスにおいても錦織圭はやはりフィジカル的な限界に直面しており、彼がグランドスラムのタイトルを獲得する姿は残念ながらもう思い浮かばない。

大型選手が世界のトップを占めるテニスという競技の中で、錦織圭がここまでやれているのは日本のスポーツ史上もっとも偉大な活躍である事は事実だ。一時的にもテニスというメジャースポーツで世界ランク4位につけ、ジョコビッチやマレーのような世界的選手に打ち勝ったこともあることは間違いなく伝説である。

 

その一方で日本自体が少子高齢化に直面しており、ここから更に少なくなる子供の数で今後世界と競争できるかどうかには疑問符が付く。

サッカーのような世界との激しい競争に晒されている分野を見るとやはりその現実は厳しいと言わざるを得ない。

例えばゴールキーパーやセンターバックのようなポジションに、ハーフ系の選手や外国にルーツのある選手がいたらどれほど頼もしいかとよく考える。仮にハーフナー・マイクが彼の父親と同じようにGKになっていたならば今ごろ日本代表で不動のスタメンだったのではないか。

 

バスケットボールなど更に絶望的だ。

日本人の中で身長190cmを超える男性は0.2%ほどだと言われており、アジアの中でも弱小なのが日本バスケの現実である。ただでさえ少子化で子供が少ないのに、日本は人気なスポーツが細分化しており、どこも数少ない人材に取り合っている。

フィジカル的に恵まれない日本人の中で、いくつものスポーツが人材を少子化の時代に取り合っているというのは先行きに乏しい。

 

日本人アスリート史上最も身体能力が高かったフィジカルエリートと言えば室伏広治だ。両親共にオリンピック選手だったため規格外の身体能力を誇っており、室伏広治がサッカーをやっていれば凄い選手になっていたのではないかという事は良く議論される。

母親がルーマニア人の室伏広治と、母親がドイツ人の酒井高徳は似たような境遇を持っている。

 

これは風の噂で聞いたような俗説でしかないのだが、子供の身体能力というのは母親の影響力が大きいという説も存在する。

父親が外国人というケースの方が多いが、日本人男性が外国人女性と結婚するケースが増えていけば子供が子供がアスリートになるケースは更に増えていくだろう。

それは非常に夢がある事であり、独身で虚しく一人で海外スポーツや日本代表の試合を見るよりは、いつか自分の息子が海外のチームに移籍し当事者になることを夢見たほうがスポーツ観戦は楽しいだろう。

 

例えば自分はFCバルセロナというスペイン北東部にあるカタルーニャ州のクラブチームが好きなのだが、日本人である限り結局のところ自分には縁が無い他人事でしかないという現実もある。

しかし仮にスペイン人やアルゼンチン人と結婚して息子がバルサの選手にまで育った場合、その日から極東の島国の無関係な観戦者ではなくなると考えることもある。

 

海外のスポーツを見ていると結局そこがコンプレックスになり、脳内外国人の領域を脱することができないのだ。

日本人が縁もゆかりもない海外のチームを応援して何が楽しいのかという意見がある事も事実で、今から当事者になるには現地に住むか自分の関係者がそのチームに移籍するしかない。

 

また兄弟がそれぞれそれぞれ別の国の国籍を選択して、代表チームに選出されるというケースもある。

例えばチアゴ・アルカンタラとラフィーニャの兄弟は、それぞれスペイン代表とブラジル代表を選択しており父親の立場からすると両国が対戦する時は格別だろう。

クロアチア人と結婚して兄が日本代表、弟がクロアチア代表を選択しFIFAワールドカップを舞台に対戦するという夢物語も考えたことがあるようにとにかく夢は広がる。

 

正直なところ自分と同じレベルの日本人女性と結婚したところで、大きな夢を見ることができないというのも本音だ。

自分自身、両親が共に平凡であり当然ながら受け継いだ遺伝子に特別な才能は備わっていなかった。

あらゆる能力が平均以下だと幸せな人生を送る事なんてできないという現実をこうして嫌なほど味わっているため、もし子供が欲しくなった場合はせめて母親の素質には拘りたいという切実な願いがある。

自分と同じような惨めな人生を送らないで済むようにするためにも、せめて子供には良い能力を継承させてあげたいのだ。優れた能力に恵まれない人間の人生がどれだけ悲惨であるか、その実例がまさに自分なのである。

 

そんな人間が優れた外国人女性と結婚できるはずがないというのは確かにその通りだ。

しかしどっちにしろ優秀な日本人女性と結婚できる可能性も低いという現実にも変わりはないので、せめて何らかの奇跡が期待できそうな外国人女性との結婚に期待したいという思いはある。

現在は一切結婚願望は無く、別にこの話も今は関係ない夢物語なのだが、仮に子供が欲しくなった場合は外国人女性を候補にしたいと思っている。

何らかの奇跡が起きて美人のハーフが生まれてくればモデルや女優といった職にも期待できるので、女の子の場合でも大きな夢を感じられる。

 

子供の人生に親が決めた道を強制するつもは一切ないが、スポーツ方面で活躍してほしいと考えるならば高度な教育をするよりも素直に遺伝子にこだわったがよいだろう。

頭脳や芸術の方面で活躍を期待するならば日本人同士でも構わないが、スポーツだとどうしても遺伝子という才能が重要になる。

スポーツの世界においてフィジカルは絶対的な才能であり、陸上の為末大も才能が一番重要だと断言している。

 

子供にさえ夢を見れれば良いと思っているならば、お金や日本国籍目的の外国人女性と結婚しても一向に構わないのだ。

南米のチリ人やコロンビア人と結婚すればサッカー的には非常に恵まれたフィジカルを得られるだろう。ビダルやハメス・ロドリゲスのような選手だって誕生するかもしれない。それで世界のビッグクラブに移籍すれば一生かかっても稼ぎ切れないような収入を息子が稼ぎ出すことだってあるかもしれない。

実際にブラジル人サッカー選手の両親には金銭面にシビアな人が多く、ネイマールの父親はその代表格だ。

 

その一方で自分とレベルの近い日本人女性と結婚したところで、平凡な才能しか生まれてこないことは容易にイメージできる。そもそも日本人トップクラスの身体能力を持った選手でも、やはり海外の舞台ではそのフィジカル差に直面している。

日本人の血統自体に限界があるという現実を考えれば、やはり遺伝子の輸入ということも今後考えていかなければならないのではないか。

自分の場合はあくまで特に結婚願望も無く真剣に考えているわけではないが、本当に子供をトップアスリートに育てたいという夢がある人は外国人に可能性を見出すべきなのではないだろうか。

日本人同士で結婚しても息子がNBAの選手になることはほぼ叶わない夢だが、結婚相手が外国人の場合少なくとも日本人同士の結婚よりは可能性があるだろう。

 

ブルゾンちえみという女性芸人が「世界に男がどれくらいいると思う、35億」というネタでブレイクしたが逆に言えば女性も35億いるのである。

最近結婚できない独身の日本人男性が増えているが、日本に可能性を感じないなら一度視野を広げてみるべきかもしれない。

 

別に自分のようにそれほど強い結婚願望があるわけではない人間にとっては、切実な問題ではないのだが、結婚できなくて悩んでいる日本人男性を見ていると素直に国際結婚を考えるべきなのではないかという考えになる。

よくある婚活番組で余り者として晒されている惨めな男性を見ていると、とても同情的にならざるを得ない。そして仮に結婚できたとしても、それほど明るい未来は描けないという組み合わせが多い。

こんなことを言ったら本当は失礼なのかもしれないが、結婚する年齢が遅かったことで高額の不妊治療の負担に困窮している夫婦など見ていて本当に惨めで仕方がない。

 

近年外国人観光客も増えており、日本人女性目当ての外国人男性も来るが、多少なりとも日本に関心がある外国人女性が同時に来ているのも事実だ。

「世界の日本人妻」と言った言葉のように日本人女性の国際結婚は華やかに美化されて語られるが、日本人男性の国際結婚は現在もネガティブなイメージで語られる傾向がある。

そんな風潮に負けずに前向きに進んでいこうとする日本人男性がいるのならば、同性の立場として自分は応援したい。