負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

全国の離島めぐりしてる人は面白そう

先日「マツコ会議」という番組で北海道の利尻島という離島に2件だけあるキャバクラを特集していたのだが、これが結構面白かった。

一見すると場末の飲み屋という感じがするが、実は地元の人がよく来てくれたり家族ぐるみの付き合いがあったりと、かなり暖かい空間が形成されていて様子だった。

 

その中に全国の離島巡りをしながら利尻島のキャバクラに辿り着いた元キャバ嬢の人がいたのが興味深く、そういう人生っていいなとも羨ましくなった自分がいる。

最近地元の中でも更にローカルな地区に行動範囲が限定されているので、全国を転々とする生活は面白そうだと感じたし離島に限らず特定のスポットを巡るというのは結構面白そうである。

 

お遍路はその典型例で昔から存在しているし、全国の山や神社、滝など自分が好きなタイプのスポットを決めて回るというのはコレクションをしていくようで楽しい。

松尾芭蕉が「奥の細道」で辿った旅程をなぞる旅を現代にしている人もいるだろう。

 

離島がなぜ好奇心を誘うかと言えば、ある意味閉ざされた環境の中に自分が知らない物があるというワクワク感があるからだろう。

ポケットモンスターのリーフグリーン・ファイアレッドで殿堂入り後に「ナナシマ」というダンジョンが追加されたことがある。今振り返ってもゲーム内でありながらナナシマの冒険は面白かったなと懐かしくなる。

「殿堂入り後にナナシマ行けるようになった時のワクワク感は異常」と今でもポケモンファンの間で言われているが、島は何か好奇心を抱かせる。

ついでに言えばポケスペという漫画版でもナナシマ編は面白かったという記憶がある。

しかしサンムーンの島巡りはいまいちワクワクしない、結局これも思い出補正なのだろうか。もしかしたらもう子供ではないのでゲームではなく実際に島巡りをしなければ本当の楽しみは得られないのかもしれない。

 

自分が日本国内で一番憧れがあるといえば北海道の礼文島という離島だ。利尻島も含めて北国の離島というのは行ってみたい場所の一つだ。樺太や北方領土が日本領内だった時代のロマンというものにも旅情を感じる。

南樺太が日本領だったらロシアかソ連と国境で接していた可能性があるというのは壮大で悠久なロマンがある。樺太や北方領土にも寂れた場末のバーや居酒屋があった可能性もあると思うとワクワクしてくる。

現実には北海道ですら利用者が減り無人駅が廃止されるので、樺太の開発など手が回らないか、もしくは資源でものすごく華やかに発展していたかのどちらかだろう。

行けない場所やもう存在しない場所だからこそ幻想は大きくなる。

 

自分の生涯でこのスポットに決めて巡るとするならば確かに離島も面白そうだが、港や港町、漁港にも興味がある。港の雰囲気自体が好きなことに加えて、港町にある海鮮料理やお寿司屋さん、そして居酒屋は情緒がある。青森県の大間町の津軽海峡の冬の雰囲気には旅情を感じずにはいられない。

田舎を巡りたいというのもあるし、寂れた場所を巡りたいというのもあるし、酒場や港にも興味がある。そう考えると港町を次から次へと旅していくと言うのは自分が求めているもの全てが揃うので面白そうだ。実際に何度か数か所港町を巡ったこともあるが、それらはすべて楽しかった思い出がある。京都の舞鶴などももう一度行ってみたい場所だ。

 

僻地や辺境といっては失礼なので「界の果て」という表現を使うならば、人は世界のどこかの果てに旅情を抱くのだろう。

冷戦時代にソ連が秘密都市にしていた場所や、中央アジアの小都市なども魅力がある。最近発展が目覚ましいカザフスタンのバーでウォッカでも飲めたら楽しそうだ。山奥や遠い港町、そして離島にも人々の息遣いや生活がある

だから人は自分が知らない場所を求めて旅に出るのかもしれない。

あたらしい離島旅行 わざわざ行きたいひみつの島 お気に入りの場所が1つあれば、旅は最高に楽しくなる。