負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

結局外国語は趣味合う好きな言葉を勉強するのが一番

外国語の勉強は続くがどうかが全てと言っても過言ではない。

そして意識を高く持って真剣に勉強を続けられる人はごく一部で、結局面倒になって勉強を放棄するというのが常道パターンだ。

 

そもそもそんな真面目に勉強するタイプならわざわざ外国語を勉強して人生を変えなければならない立場になっていないのであり、ニートが頑張って英語勉強し直しますみたいなのはなかなか続かないのが現実だ。

 

そういう場合結局は趣味と合う外国語を勉強するのが一番だという結論に行き着く。

そもそも現代において趣味を極めることが実は人生の有力な手段ともなっている中で、趣味と組み合わせて外国語を勉強するというのは実は効率が良い事でもある。

 

更に英語だけではなく日本人で話せる人が少ない言語というのも穴場だ。

出来れば英語ができることは前提としてトライリンガルになる形で日本語、英語、第二外国語の3つ以上を目指すのが希少価値を会得するうえでは望ましい。

また日本人の場合、文章を読み書きするということが目的の勉強が多くリスニングとスピーキングに力を入れている人が少ない。

教科書や参考書にあるような読み書きと、検定で高得点を取るための勉強をしている人は多いが1人の話者になるための勉強をしている人はまだ少なく競争率が低い。

 

いくらでも外国語を勉強している人がいる時代に従来の勉強法を続けていても先行きは中々明るくはなっていかないだろうと自分は考えている。

中学生が英検1級を楽々とる時代に検定で高得点を取るための勉強にどこまで意味があるのかというのが現実だ。もちろん他のタイプの勉強もしていてその一環として取得するならば問題ないが、検定だけが目的になる勉強ではこれからの時代戦っては行けず、プラスアルファを考えていかなければならない時代になっている。

 

しかしこれはちゃんとしたコツコツした勉強を全否定するというわけではなく、もちろんそれも必要だということを意味する。

一つのやり方だけに偏った勉強法ではよくないということであり、日本人だって遊びながらの会話、テレビ番組の会話、そして学校の勉強や本というようにあらゆる手段で言語を吸収してきたはずだ。

更に言えば日本語ですら1歳の頃からいきなり話せたわけではなく何年も積み重ねてきているから話せるようになったわけであり、たった数か月や1年で結果が出なくても焦る必要はない。外国語の勉強というのはそういう物なのだ。

ポケットモンスター ウルトラサン

 

例えば英語の勉強ならば英語が良く聞こえてくるような洋ゲーで勉強するのもありだし、最近は日本のゲームでも他言語に複数適応していることが多い。

ポケモンでフランス語やスペイン語で辞書でも引きながら始めればクリアするころにはそれなりに知識は付いているだろう。スポーツの試合を日本語ではなく海外音声版の実況で聞くというのも楽しみやすい勉強方法であり、副音声ならば大抵英語を聞くことができる。

自分が知っているジャンルの物や興味のあるジャンルの物で趣味のついでに勉強するというのが、なかなか勉強が続かない人にとっては有効になる。

元々ちゃんと真面目にやってこなかった上に努力が嫌いな人が今更一念発起して真面目に勉強し直そうとすると結局は続かないというオチが見え切っている。

そのためなるべく勉強っぽくない勉強をしようというのがこの話の趣旨である。

 

自分もここ最近海外のアイドルやアーティストにはまってほぼ毎日のようにその言語を聞いていおり、少しずつ感覚をわかり始めてもいる。

いきなり単語帳で暗記しようとしても覚えられないが聞き覚えのある単語だと、一度聞いたことがあるので覚えやすい。全てをリスニングだけで学習することは不可能だが、こういった下準備として考えることも一切勉強したことが無い外国語には役立つ。

 

また日本語に近い言語だと推測がつくことも多く、アジア圏の言語というのは覚えやすい。例えば中国語、台湾語、韓国語はもちろんとしてベトナム語も漢字文化圏の影響がありよく聞けば漢字をただその言葉の発音風に読んでいることが多い。

 

最近はそういった影響もあり本当真剣にリスニングとして聞いており、アイドル番組だけでなく堅苦しいドキュメント番組までも見ている。興味があるから続けられるし、とにかく数日間その言語に触れないでいる開いた期間を作らないことが重要になる。

またこれは「外国語プラスアルファ」という意味でも良く、その国の情勢をその外国語を勉強しながら学べば外国語以外の知識も身についているということになる。

旅行に行きたい国の言葉というのもいつか使うということが動機づけになり、旅行動画でも見ながら勉強するというのも楽しい勉強法の一つだ。

自分が好きな言語を担当している海外のユーチューバーなどをみるのもお勧めだろう。

 

外国語の学習だと意識せずに好きだからやっているという体裁にすれば億劫でも面倒でもなくなるのでスムーズに勉強を開始することができる。

そうは言っても漠然となんとなく聞き流しているだけではやはり外国語を覚えることは難しい。

一瞬一瞬がリスニング試験であるかのような気合いで懸命に一つ一つ単語や音節を拾おうとすれば少しずつ分かるようになってくるし、わずかな発見が嬉しくそれを積み重ねていく喜びもある。

そして何より外国語の勉強以前に、とにかく好きだから勉強関係なくても見るようなジャンルから始めてみることがきっかけや継続としては重要だ。

「今日はそこまで意識高くなくてただ見たいだけだから見ているだけ」という気軽な勉強も実は役に立つし何もしないよりは効果がある、そしてそういう日を作れるような外国語が結局は続く。

オンとオフの切り替えで、どちらも必要であり緩急をつけた勉強に意味がある。

自分は勉強しているんだという安心感に頼るだけではよくないが、それがモチベーションになる時も当然ある。

いずれにせよ外国語学習に対する考え方や方法、その目的はこの新しい時代になり今後大きく変わっていくはずだ。

そこには画一的な勉強方法も、動機も目的も存在せず強いて言えば「継続」だけが共通した概念だ。

語学というのはそれぞれが自分のスタイルにあったやり方を選ぶことが重要だという時代に入っているのかもしれない。

外国語学習に成功する人、しない人 第二言語習得論への招待 岩波科学ライブラリー100