負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

最近軍事オタクの個人ブログが減ったのはなぜか

これは気のせいなのかもしれないが、いわゆる軍事オタクのブログが昔に比べて少なくなったように感じる。

軍事オタクにしてもエアガンや銃が好きな人にしても、もっと個人ブログで語ってたような気がするが中々そういう面白いブログが見つからない。

 

自分の理想として探し求めているのは中高生ぐらいの子がにわか知識で軍事を語ったり過激な思想を唱えていたりして、頑張ってお小遣いをためてエアガンを買ってインプレしているようなブログなのである。

mixiやTHEBBSがあった時代はそういう人が多かったし、エアガンやプラモデルなどでも末端の個人が語っていたような気がする。

そして案の定萌えアニメのフィギュアまで集めているようなことが多かったが、今はそういう「痛い中二病の軍事オタクの中学生や高校生」みたいな人が減りつつあるように思う。

そういうアングラ感ある末端の個人サイトは少なくなっている。

 

特定の一つの銃について熱く語るような人もおらず、個人っぽさのある文章でM16やAK47がどうとか語っている人が少なく「整備された有益な情報」ばかりが見つかる。

実際は存在するのかもしれないが、そういう人の個人ブログが昔に比べて見つかりにくくなっていることは間違いない。

見つかったとしても更新が数年前で止まっているというケースが多く、リアルタイム感が無いのも残念だ。

 

また発信者側の構造としても、軍事オタクがわりと高齢化している可能性もあるしガチで軍事を熱く語るような中高生男子の絶対数自体が減少しているのではないか。

更に言えば最近はエアガンへの規制も厳しくなり、欲しくても手に入れられない人が多いように思う。

 

今のインターネットの問題点はそういう末端のリアルな個人がSNSに行ってしまう事だ。

そう言うマニアを見つけたければツイッターあたりで探せば見つかりそうだが、SNSに興味が無ければ中々見つけることはできない。

わざわざツイッターに行く必要があるというのが億劫なのが正直な感覚だ。ツイッターやSNSは簡単に削除できてしまうためあまりネットに残らないというのも寂しい。

 

 

更に何らかのコミュニティで語りたければ現在は「まとめサイトのコメント欄」というのが存在するため全員そこに行っているようにも思う。

手っ取り早く話題が提供されてそこで語れる一体感があるため、どうしても人が集まりやすい。

例えばガンダム系統でもこれは言えるのだが、個人ブログで一つの機体や兵器についてどう好きなのかという感想を語っている人が少なくなった。

その機体や兵器のスペックについての正確な情報ばかりが重視され、そこに対する個人の感想や思い入れは必要とされなくなっているのが少し寂しい部分でもある。

そういう個人的な感想は結局まとめサイトの話題の中で短く個人個人が語ることが多い。

スポーツ選手や芸能人についてもいえることで、今特定のものについて熱く語るのは女性の方が多い印象を受ける。

どうしても男性の場合論理的な正確な情報を重視するが、女性はとにかく好きだということを熱く語れるようにも思う。個人的な感想や思い入れは女性の方が語っていて、男性でそういうことを語る人が少ないのは少し寂しい部分がある。

どうしても掲示板での議論っぽくなってしまう傾向があるため、男性が多い軍事オタクの個人ブログは減少しつつある。

 

その一方で軍事系統の趣味で言えばFPSのようなゲーム方面に人が集まっている傾向があるようにも思う。

「中高生がにわか知識でやってみました」的な雰囲気のものはむしろゲーム実況に集中しているようにも思う。

「スマホでゲーム実況できませんか」と某知恵袋で質問している人を見かけたが、そういう中高生は今ユーチューバーを目指そうとしているようにも思う。

実際有象無象の投稿者は動画サイトに多いらしく、誰もが似たようなテンプレゲーム実況の真似事をしているようだ。

 

昔はそういうエネルギーをもった層が個人で軍事ブログなどを運営していたが、ネットのトレンドが変わったのかもしれない。

結局個人の数自体は増えたが平均化が進んだというネット論に行く付く話で、自分特有のブログを下手でもやろうという若年層は減少しつつある。特に軍事やミリタリー、エアガン方面ではそれが顕著だ。ネットユーザーという数そのものは増えたが個人の濃度は下がったように感じる。

 

「怪しい軍事オタクのブログ、もっと昔あったような気がするんだよなぁ」という漠然とした感想なのかもしれないが、そもそも趣味ブログみたいなもの自体も減っているように感じる。

テンプレ的な人が増えて個人感が無くなった、SNSや動画サイトに移った、まとめサイトコメント欄で会話を済ませば十分、現代のネットの風潮を表せばそういった表現に行き着く。

「あの頃にいたネット民どこに消えた」という話で、怪しい軍事オタクやエアガンマニアのサイトがまた戻ってきてほしいなと思う。