負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

お金もなくなってきたのでそろそろ禁酒することにした

最近お酒を飲むことがあまり楽しくないし、美味しいとも感じられなくなっている。

まるで義務であるかのように、そして惰性であるかのように自分の中で飲まなければならないとして無理に飲んでいるかのような感覚にさえ陥る。

その上一人で飲む安酒はそれほど楽しく飲めないため、酔うために速いペースでのみすぐにダウンとして苦しんでいる時間の方が多い。

自分は無駄に出費をして、時間も失って何がしたいのかとここ最近よく考えるようになっている。

そろそろ本当に生活習慣を見直す機会がきたのではないか、理想は禁酒だが「減酒」でも良いと思っており飲む量や機会を半分にするだけでも自分にとっては大きな進歩である。

 

自分がお酒をもう辞めたいと思った理由はいくつかに分けられる。

1:お酒がおいしくない

この夏になってめっきりお酒を美味しいと感じられなくなった。

一番の理由はすぐにぬるくなりまずくなるからである。

自分が今住んでいる生活環境というのはエアコンが存在しないため扇風機で過ごしているのだが、とにかく冷やしておいたワインや酎ハイが途端にぬるくなってしまい美味しいとは思えなくなる。

 

また冷蔵庫も自由に使えるわけではないため冷やした状態でいつも常備しておくことができずウイスキーや焼酎のように常温でも飲める物を飲むことが多いのだが、これもはやり冷えてないとそれほど美味しくない。

 

一見するとコップに氷を入れて飲めばよいように思えるが、エアコンの効いていない部屋ではすぐに氷も解けてしまいなおさら味が悪くなる。

保冷性の高いタンブラーは一つしか持っておらず、自分の場合時間の経ったコップは綺麗に洗ってから乾ききるまで使いたくないためどうしてもこれ一つでは足りなくなる。酔った状態でダウンして動けなくなれば翌日の為コップ類を準備しておくことも億劫になる。

そのためどうしても簡単に飲める缶酎ハイやワンカップ焼酎、ボトルワインなどがメインになる。

 

更に氷を冷凍庫から取出し準備するというプロセスも深夜にガチャガチャと音を出すと家族に迷惑がかかるため難しい。

一部家族に負担してもらっている費用もあるため、夜中に大きな音を立ててお酒を準備したり毎日お酒を冷蔵庫に入れておくわけにはいかないという事情もある。

家族のいない日中ならば冷やして飲めるが、上述のようにエアコンの無い環境ではすぐに生ぬるい状態になってしまう。

 

自分専用の冷蔵庫とエアコン環境、複数のタンブラーを用意すればこの夏もお酒が楽しめるのだが、果たしてそこまで執着して何の意味があるのだろうかとも考えるようになった。

 

焼酎や日本酒はワンカップの物ならば常温でもそれなりに美味しいため、家族に悟られずに部屋の中で飲めていたのだがさすがに夏になるともっと冷たい物が欲しくなる。

更に焼酎はスルメや缶詰のようなつまみが無ければ魅力が半減する為、節約のためにお酒だけ買うというやり方ではあまり楽しめない。つまみを買う事も経済的負担になるためその分を少しでも今までアルコール類に回してきた。

しかし何かを食べないで強いお酒だけを飲むという事はやはり胃に良くない。

 

以上のような事情が複雑に絡んだ結果、この夏の気温になってから自分はそれほどお酒を楽しめていない。本当に酔う為だけにまずい安酒を我慢して飲んでいるという状態に近い。

安いウイスキーを常温で飲むと、まるで薬を我慢して飲んでいるかのような感覚にさえなる。そんなことをして悪酔いしても楽しくはない。

 

2:経済的にそろそろ厳しくなってきた

自分は今貯金を切り崩して生活しているニートである。労働という行為が嫌になったため定職にはつかず、バイトもせずただひたすらこの数か月、荒んだ酒に依存した生活を続けてきた。

しかしそろそろ貯金の面で黄色信号が点り始め、日々の酒代が負担に感じるようになってきている。仮に1日で500円分の酒を飲むとして、これが10日も続けば5000円になる。そしてこれは一ヶ月のインターネット代を支払えるレベルの金額になる。

少しでもニート生活を延命するにはこの酒代をカットするしかない。

 

そしてそのニート生活の間にスキルアップをしたいという思惑もある。とにかくお酒さえ飲まなければ出費もだいぶ抑えられるためこの生活が数か月先延ばしにできる。

働くことと酒を飲めない事、どちらが嫌かと言えば前者だ。酒が飲めなくても働くよりはマシ、それほどに自分にとって仕事をするというのは大きな負担であり辛い事なのである。

 

3:酔う事で生活の質が落ちている

自分は陰鬱に落ち込んだ気分を変えるために酒を飲んでいる。

このつまらない生活の中で唯一の喜びといっても過言ではないのが酒だったが、その酔いのために多くのものを犠牲にしていることや、何も変わっていかない事の気付いた。

 

まず人間にはテンションが上がっているときと楽しい時があるのは当たり前なのである。

それを無理にお酒の力を使ってあげようとすると必ず後でぶり返しが来る。

楽しい時間を作るが、苦しく楽しくない時間も作る。結局それは飲まない時とトータルでは変わらない。結局無駄にお金を払って楽しくないネガティブな時間を作っていることにしかなっていないのだから本当に意味がない。

美味しくない安酒を劣悪な環境下で飲んでいることもこの悪循環に拍車をかけている。

 

自分の場合朝起きて前日の酔いを醒まして回復したら昼ごろからまた呑み始めるという生活をしているのだが、夕方頃にはダウンし夜中の間はただひたすらに頭痛と戦いながらソファで横になっているという状態が続いている。とにかく時間の無駄でしかなく、一時的にテンションを上げるために膨大な時間を無駄にしている。

 

そしてもっと人生を充実させる全うな努力に切り替えて、別の楽しいことを探すべきだと考えるようになった。てっとり早い快楽に頼るのではなく、もっと様々なことにチャレンジして人生を変えていくことの方が大事だと気付いた。

探せば楽しい事はいくらでもある。

お酒を飲まない学生の方が楽しそうなことや、自分自身お酒の量が少なかった時の方が楽しかったことは人生にこれが必要のないことを証明している。

 

更にお酒も一生飲まないと決めたわけではない。

今頑張って努力することで将来良い環境で良いお酒を飲めるようになるかもしれない。目先の悪い酒より、未来の良い酒を選ぶ、そういう判断をした。

夏に一人でぬるい安酒を飲んでいても何も面白くない。この夏だけでもお酒から離れていたい。

 

おそらくこれから禁断症状が訪れるだろう、そういう時には「今飲めなくても未来にはもっと良い酒を飲める」と言い聞かせることが必要になる。

また週に1,2回だけ良い酒を飲むということもできる。数を減らし一度の質を高めることも良いかもしれない。

そしてそのほうが明らかに健康にとっても良いだろう。

アルコールというのは体に良い物ではなく、飲まないなら飲まない方が明らかに良い。今まで休肝日も作らず飲み続けてきたが、そろそろ一度体を休ませるべき時が来たのかもしれない。自分の体力が露骨に低下し、健康の面でも不調を感じることが増えている。高い度数のアルコールは胃を傷つける。

 

とにかく日々の生活の中で陰鬱な時間があることは当たり前であり、そしてそれはお酒を飲んでも結局後にそれがやってくるだけでしかない。

もう悠長なことを言って現実逃避ばかりしていてはいられない。

その為にもまずはお酒を減らし、断つ。

人生を変えるためにもまずは日々の習慣から変えなければならない。