負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

勝ち組になる奴って結局は上級国民だよな

今の時代突然一般の下層階級から成り上がるというケースは少なくなってきている。結局どのジャンルでも活躍している人は出自が良かったり、幼いころの家庭環境や教育環境に恵まれていたりする。

 

スポーツの世界でも黎明期ならば突然変異的に天才が出現してきたが今は育成や組織の時代であり、芸能や政治の世界でも既得利権に満ちた「二世」は多い。

生まれた地域や生まれ持った才能やその時に受けた教育が重要であり、日本は実質的な階級社会が完成され尽くしている。

何をやろうにしても昔からそのジャンルで努力していた経験者や、専門教育を受けた人には敵わない。もちろん昔から先にやっていた経験者に敵わないのは当たり前なのだが、最近はそういった先行者に勝つことがより一層難しくなっており何を始めても出遅れてやってきた弱者にしかならない。

 

始めるのが遅かったと言うだけで椅子取りゲームに負ける敗者になる。

幼いころからの恵まれた環境下で成功体験をうまく積み重ねて順調に生きてきた既得権益層には敵わない。

そのため今の時代底辺から成り上がるという事は希少な時代になっている。

何か新しい人材が出てきたとき「結局出自だよなぁ」と思わされることが最近は多い。

生まれ持った才能や出自が重要であり、唐突に新しい才能が現れたりそれが評価されたりするというケースは少ない。

 

この社会は階級社会であり人脈が重要である。

人間というのは成功体験を重ね承認欲求を満たすことができなければ人格は歪む。

その充足感が必要な時期に得られなかった人間というのは精神的に歪み捻くれる。

その結果誕生するのは性根が腐り捻じ曲がった無能でしかない。

 

つい最近次世代のエリートやリーダーを育成する学校を紹介する番組を見たのだが、「もうこの時点で入ることができる人材は限られているんだろうなぁ」と思わずにはいられなかった。ある程度お金持ちで教育熱心な家庭に生まれて、頭が良い子でなければ入れない。

結局「出自」で足きりされて、彼らが全部勝ち組の椅子を奪ってしまう。

そして数少なく残された勝ち組の椅子も、今度は早いうちから努力を重ね一度もレールか外れたことがない人や結局は才能があった人によって奪われる。

一度レールから踏み外したりブランク期間があった人間はもう用無しであり、そういった負け組はよほどの才能がなければ復帰することができず結局は「後追い」の人生だけが待っている。

こういった環境下では希望を持つ事ができない。

普通に生きていては今後誰かの下の人生や後追いの人生だけが続き、上級国民や勝ち組を妬み続けるだけの人生が待っている。

 

自分は下層の人間だと受け入れて生きていくのは辛い。

自己実現ができず誰からも認められず、社会の底辺を這いつくばって生きていくだけの人生が待っている。毎日のようにネガティブな考えが駆け巡り将来への見通しが真っ暗であり不安に駆られる。

結局上級国民に生まれた者勝ち、持つ者が勝つ、そんなくだらないゲームが繰り広げられる、自分に居場所なんてない。

どうせ自分は勝ち組や上級国民が悦に浸るための哀れで惨めな負け組でしかない。

どれだけ底辺から這い上がろうとしてもなかなか生活は変わっていかない。そう簡単には認められないし、誰も助けてくれないし、上手くはいかない。

結局自分は誰かにとって他人でしかない、必要とされない無能でしかない。

そんなネガティブで後ろ向きな考えだけが自分を支配する。

成功体験に恵まれなかった人間はひたすら精神が歪み続ける。

何とか状況を打破しようと頑張っても結局うまく行かず、また苦悩に苛まれるという連鎖に陥る。

 

うまく行くことや成功するという事を感覚としてつかみ切れていない、そういった要領の良さが自分にはないのだろう。そういったセンスを成功体験によって育むことができた人間と失敗や挫折ばかり味わい成功に恵まれなかった人間ではセンスが異なる。

苦労はしても何度か努力が恵まれたことがあった人間はそういう人に対して「努力が足りない、努力の方法が間違っていた」と言うだろう。

こればかりは本当にうまく行ったことがない人間にしかわからない苦悩がある。

理解されないし共感されない負の感情ばかりが自分を支配する。

ただひたすら上級国民や持つ者を憎む、そんなマイナスな感情に満ちた人間が自分なのだろう。

結局いいレールを敷いてもらって、そこそこ成功体験に巡り合えてきた人間が有利なのである。

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しかし自分はこんな惨めな状況でも「底辺から這い上がる」ということを諦めていない。

究極の逆境の状況下でも不屈の闘志で這い上がっていきたい。これまで自分は何度も「這い上がる」という事を口にしてきた。

そのたびに打ちのめされてきた。

それでもまだ自分はどこかで諦めきれない部分がある。

誰も成し遂げたことのないような成り上がりを実現するチャンスをどこかで狙っている、そして決してこの歪な社会の言いなりになって降伏はしない。

本物の負け組から這い上がった人間に自分はなりたい。

 

その為には現実の中でできることを積み重ねていくしかない。

いきなり変わることはできない、いきなり華やかになることはできない。

この悲惨な状況下で一歩ずつまるで這いつくばるかのように前に進む。人生は今できることやその時にできることをするしかない。

どれだけ華麗なチェスの対局も全ては一手ずつ進んでおり、いきなりチェックメイトをかけることは無い。この逆境や底辺の状況から着実に一手を刻んでいくしか今の自分には出来ない。

栄光のためにはまだ諦めない、逆襲のストーリーはここから始まる。