負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

料理ってめちゃくちゃ効率いい趣味だよな

最近自分がはまっているのが「どの趣味が一番労力と得られる対価の効率が良いのか」という考察である。

趣味に限らず何か努力をして習得する技術と考えることもできる。

好きだからやるのが趣味であり、実益のためにやるのが努力ではあるが趣味にも実益が必要であり努力にも好きな要素が必要である。二つの間に明確な境界線を引くことは難しい。

 

そう考えたときに「料理」というのは趣味としても努力としても非常に効率が良い。

なぜならば少し上手くなるだけで十分役に立つスキルであり、人から評価されやすくなおかつ日常でも役に立つ。そして経済的なメリットや実益も大きい。

ちなみに自分は料理がほとんどできないが、いつか始めたい趣味の候補として考えている段階である。

 

その料理が趣味として優れている理由をいくつかの段階に分けて考察していきたい。

 

1:それほど上手くなくてもいい

趣味において大事なのが少しかじるだけでも十分楽しめるという事である。そのジャンルにおける最下層の人間や末端の実力でもある程度楽しめたり利益があるという事非常に重要なのである。

「ガチ勢」や「上級者」にならなくても楽しめるコンテンツというのは今の時代貴重であり、料理というのは「エンジョイ勢」でも十分に楽しめる貴重な趣味なのである。

料理というのは日常で役に立つスキルなため、少し作れるだけでも十分に日常で使う機会がある。逆に「それ上手くなっても仕方ないだろ」という趣味や技術は多く、それを頑張って究めることは無駄になる物も多い。

 

料理はそういった「極めても無駄な技術」とまさに対極であり、少しできるだけでも役に立つし最後は食べるという事で楽しめる。もしくは人に振る舞う喜びも得られる。

 

2:異性に評価されやすい

結局人間というのはある程度何かを人に評価されるために努力するのである。

よくギターや楽器を始める動機がモテるためというケースが多いが、料理は男女ともに異性から評価されやすいのである。

例えば男性は女性に対して「料理が上手い人」を結婚相手の条件に選ぶことが多い。実際、結婚生活をした場合奥さんの方が料理を担当するケースが多く、今のご時世主婦になりたいと思ったら料理は必須である。逆に料理ができない女性というのは、やはり男性から見て家庭の不安があるのも事実である。

 

「主婦志望」の女性は多いが、男性が料理ができない女性を主婦に専念させるケースはそれほど多くは無い。

不思議なもので男性というのは料理ができると言うだけで女性が魅力的に感じるし、「家庭」をイメージしやすいため結婚に至りやすいという傾向がある。

例えば森三中の村上は女性として一般的な美人の基準に当てはまらないが、料理が上手いという事で評価する男性は非常に多い。またクッキングアイドルのまいんちゃんこと福原遥はあの見た目で更に料理まで上手いのだから完璧である。美人でない人も美人の人も料理ができることは得であり、逆にできないことで評価が下がりやすい。

それほど男性は料理ができる女性に対して好感を持ちやすく、できないことに対してマイナスのイメージも持ちやすい。

 

逆に男性が料理ができた場合もこれ女性から評価されやすい。

「家事を手伝ってくれそう」というイメージがあったり、女性との会話で料理の話題は共通項として語りやすい傾向がある。同じ趣味の異性というのは仲良くなりやすく、女性に対して料理の話が通じることは多いという基本的な事実が存在する。

また料理教室に参加することで女性との出会いがあるというのも大きい。

ただあまりにも料理が上手すぎた場合、女性側が引け目を感じることもあるらしく極め過ぎないぐらいが男性の技量としてはちょうどいいだろう。

 

また異性だけでなく、友達や子供からも評価されやすく「パーティするから来ないか」と誘うこともできる。

人間というのは誰もが食事を摂るため、あらゆる人に料理というスキルは評価されやすい。

たとえばギターが上手くても音楽に興味がない人からは評価されないし、ゲームが上手いことに至ってはむしろゲームなどしない方が評価されやすい。

それに対して料理というのは誰もが求めるスキルであり「需要」は非常に多い。

 

3:日常生活で役に立つ

料理

自分は一人暮らし経験の中で料理ができない事の不利益を強く感じた。

結局出来合いのものを食べたりインスタント食品に頼る生活になり経済と健康の面、こういった生活はあまり推奨されていない。

経済的な面で見たときもっとも効率が悪いのは外食頼みの生活であり、次にインスタント頼みの生活でもある。

人間というのは食べることを喜びにしており、三大欲求の一つは食欲である。

この日常の生活の中で食欲が満たせないという事は大きなストレスになりやすい。逆に食事が充実している人は幸せになりやすく幸福度が高い。

 

自分がしていた生活というのは裕福ではないため外食にはそれほど行けない、しかし料理ができないためインスタント食品に頼るしかないという生活だった。

つまり食事をそれほど楽しめない上に、お金は無駄にかかるという状態である。

「料理ができればこの予算でもっと美味しい物を食べられるんだろうな」と何度も思ったものである。

自分はこれだけ貧しい生活をしているという話をしたときに「その予算があれば結構いいものを作れる」と言われたことがあるのだが、「それが作れないから自分はこんな効率の悪い生活をしている」と心の中で思う事があった。

 

逆に言えばその人は料理ができることで予算が限られているにもかかわらず結構充実した食生活を送っているのである。経済の面でも健康の面でも、そして心の充実の面でも料理ができることは間違いなく得である。

人間というのはほぼ毎日食事をするため、料理というのは最も役に立つスキルだと言える。

 

4:料理をすることが面倒ではなくなる

一人暮らしの中で最も煩わしいことが料理である。子供のころはできたものをただ食べるという生活をしていたため、一人暮らしをしたことで親のありがたみがわかるという事は多いが、まさに自分はその状況に直面した。

大学時代に実家に帰ったとき母親の料理に感動したものである。

 

一方で自分が一人暮らしをしている間は「面倒なうえに美味しい料理が作れない」という状態だった。料理が上手ければきっとその面倒な過程もいろんな工夫をして楽しくなるのだろう。

ただひたすら毎日美味しくもない料理を作るために、煩わしい行動をしている、それが自分の一人暮らし生活だった。

この過程が楽しめれば、そして美味しい物が作れれば毎日が楽しくなるのだろうと思っていた。その結果ほとんどインスタント食品や出来合いのものを購入する生活が続いた。

「役に立たない」という状況が発生しにくいのが料理であるため、習得して損をすることは無い。

もし今後時間的な余裕があれば料理教室にでも通ってみたいと思う。

いつか自分の家にいろんな人を招待して料理を振る舞うことが自分の夢である。