負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

オリジナルキャラクターを描く楽しみとは

キャラクターの絵を描くことが好きな人はほとんどの人が一度はオリジナルキャラクターを描いたことがあるのではないだろうか。

オリキャラを描くことは楽しく、創作の中でも人気が高いジャンルの一つだ。

自分でデザインしたり設定したりして楽しむことができるのが特徴でもある。

 

イラスト投稿サイトなどでも数多くのオリキャラが投稿されており多くの愛好者がいる。自分もまたその一人でむしろオリジナル物しか描けないというぐらいにオリキャラばかり描いている。

そんなオリキャラの楽しみや利点はいくつかにわけられる。

1:見本を見ずに描ける

2:自分が原作者になれる

3:自分の画風通りに描ける

4:誰にも気を使う必要が無い

5:自分のキャラには愛着を持ちやすい

 

まず1つ目の理由として見本を見ずに描けるという点がある。これは楽であると同時に、とてもやりがいがある事でもある。

通常既存のキャラクターを描く場合はよほど描きなれた場合を除いて見本を見なければ描くことができない。実は絵を描く上で見本を描きながら丁寧に書いていくのは結構手間がかかる事であり、どこでもいつでも想像さえすれば描くことができるオリキャラとは異なる。

自分が好きなアレンジをして書くことができる上に、創作をしていくというやりがいもある。

 

次に2つ目の利点として原作者になれることがある。オリキャラ最大の楽しみは自分が作ったという満足感を得られることであり、たいていの場合自分しか描いていないので自動的に自分がそのキャラでは一番上手いという状態になることができる。

例えば既存のキャラクターを描いた場合同じキャラを描いている人は無数におり、その中では埋もれてしまったり他の上手い人に引け目を感じることもある。

オリキャラは下手な場合でも自分しか書いていないのでその絵が一番上手いということになるのだ。つまり絵があまり上手でない人ほど実はオリキャラを描いたほうがいい。むしろオリキャラを描くことで画力をつけるという考え方もできる。

 

その理由と関連して来るのが3つ目の自分の画風通りに描けると言う事である。

基本的に絵を描いている人というのは自分の画風を確立していることが多く、逆に言えばその画風でしか描けない場合も存在する。そしてこのような場合どうしても既成のキャラクターを描いてしまうとどこかに違和感がある。

これがオリキャラを描いている人同士でお互いのキャラを描きあうのであれば、それぞれの画風にアレンジされた自分のキャラクターを楽しめるのだが、公式の人気キャラクターを自分の画風にするとどうしてもこれじゃない感がある。

余程人気の作風や画風を確立している人でなければ既成のキャラクターを自分のやり方で描いてもあまり良い絵にはならないだろう。逆にオリキャラは自分の画風がまさに元祖オリジナルであるためどれだけ自由に書いても問題ない。

 

そしてそれがまさに4つ目の理由の誰にも気を使う必要が無いという事である。

既成のキャラクターは少しアレンジを効かせて描いてしまうと、そのキャラを求めている人が時として「このキャラはこんな感じではない」と言ってくるかもしれない。実際にはそのような人はそれほど多くはないが、やはりイラスト投稿サイトのような場所では多少気を使ってしまうのも事実だ。

「このキャラをこれだけアレンジして大丈夫だろうか」と余計に考えてしまったり自重してしまったりする場合もある。

しかしオリキャラはまさに自分がどれだけ自由にしても良い存在であり、余計な気を使うことなく自由気ままに描くことができる。

 

最後に5つ目の理由だが結局のところ自分のオリキャラはどんなキャラクターよりも愛着を持ちやすいのが大きなメリットだ。

アニメや漫画に情熱を無くした場合でもなぜかオリキャラだけは好きだったりするし、数年たっても「そういえばこんなキャラを描いたな」と懐かしくなることがある。

流行のキャラクターをその時描いたところで結局そのアニメや漫画が時代遅れになれば何も残らないが、オリキャラはいつまでも自分だけは楽しむことができる。案外創作というのはこういうことが大事であり、一部の上手い人を除いて末端の絵師はこういったオリキャラに楽しみを見出したほうが結局は満足しやすい。

究極言えば自分が楽しいことが一番であり、どんなことがあっても唯一飽きることが無いのはもしかしたらオリキャラなのかもしれない。

ある意味流行り廃りとは関係ない特別枠が自分のオリジナルキャラクターなのかもしれない。

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