負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

昔のワイ「アニメの声優に芸能人を使うな!ちゃんとプロをつかえ!」

今のワイ「なんであんな声優神格化してたんだろうな」

昔の自分はとにかくアニメを神格化してたし声優も神格化していたし、芸能人がアニメに絡んで来るなという典型的なアニメファンの1人だった。

でもアニメにそこまで熱狂しなくなって、今は「芸能人使ってもりあがるならそれでいいんじゃないの」と思うようになったし、ジブリ宮崎駿のように逆に素人の音声も悪くないなとも思うようになった。

ガンダム富野由悠季も声優に対して習った発声方法ではなく、自然な発声方法を要求していたし今自分はその意見に共感できるようになった。

 

芸能人でも上手い人はいるし、逆に今ジブリとかみて芸能人の声のほうが自然で「作り物感」がしなくてこれはこれでアリだなと思う。

アニメファンとしてトガった思想を持ってた頃は「神聖なアニメに芸能人が絡んで来るな」と思ってたしジブリみたいな一般人向けアニメは価値がない」ということも思っていた。

クラスの中で自分だけが知ってる深夜アニメや萌えアニメをものすごく神格化してて、それはそれで楽しい時代ではあった。ただアニメオタク文化自体がにわか化かして、逆張りしたい自分は今あえて声優至上主義に反発するようになった。

上坂すみれステマしてる人見ると元気だなって思いますよ。

 

昔の自分もアニメや声優を持てはやしてたのはいわば世間やリアルに対す逆張りで、アニメや声優がにわか化してきたら今度は逆張りで実写化や芸能人声優を持てはやす

逆張りをするということだけはブレてないのが自分である。

漠然とネット文化やオタク文化が発達して普及して盛り上がればす凄い時代が来ると思っていたけど、そうじゃなかったということに気付いた。

サブカル系評論家が共通して言っているのが「昔は良かった」という話であり、人間そうやって老害になっていくのだろう。

実際2006年の涼宮ハルヒぐらいの時ですら過去のオタクからすればもうすでににわかで、今やハルヒ世代が今のアニメはにわかだと叩いている。

かつてオタク文化やアニメ文化を持てはやしてた自分は、今逆に芸能人の魅力に気づくようになったしスポーツも今になって応援するようになった。

結局自分がアニメやネットに求めていたのはアングラ感であって、にわか化してその雰囲気が変わったら飽きて今度はメジャーな文化のファンになったのが自分である。

 

その結果何かリアルに逆らう情熱もなくなって「芸能人がアニメに絡んで来るんじゃねぇ」とも思わなくなったし、逆にそこ排斥しようとしてるオタクって今更そのノリ古いよなさえ思う。

ネットがもっと閉じた場所だったときは「俺ら」みたいな共同体幻想のようなものがあったけど、今やネット民ってむかつくだけの「おまえら」でしかない時代になった。

昔のネット民が使う「おまえら」は親しみを込めて言っている部分もあったけど、今の時代ただ見下すために「おまえら」という時代である。

 

もう今やオタクアピールをする芸能人や一般人も増えたし、かつてオタク文化自体メジャーになった。逆にそうなったことで自分はアニメや声優に興味を無くすようになった。

今や海外サッカー選手知ってる人のほうがリアルで話すときはうれしいし自分自身も結構変わったのかもしれない。話すのはガンダムについての思い出話ばかり。

昔のワイ「翠星石を知っているとは同志でござるな」

今のワイ「おっディ・マリア知ってるのか!良い選手だよな~!」

アニメ知ってる人と会っても、逆に知識が2010年ぐらいで止まってて逆にサッカーは滅茶苦茶見てるからそっちのほうが話し合うようになった。声優とかも最近の人は全然知らないし、逆に芸能人は結構詳しくなった。

「芸能人全然知らんけどアニメだけでええんや」って言ってた自分はもういない。漠然とネット民としてリアルに逆らってた頃の自分はもうしないし逆にメジャーな文化持てはやして最近のネット民叩く側になってるという皮肉。

 

もう声優とかアニメを神格化して幻想見る時代じゃないんだろうなって。あの頃のネットやオタク文化が楽しかったから、神格化できてたけど今は現実に気付く。

「声優ファン=選民」でもなくなったし腐女子もヤバイ奴が減ってファッション感覚になった。

声優ファンになるのも腐女子になるのもオタクになるのもきっかけは増えたし、同機は軽くなった。すべてのオタク文化はカジュアル化の運命にある。

戦艦趣味も艦これでだいぶ入口は広がったし、かつてコアなオタク文化だったものがどんどん浅くなってきている。浅くなったというよりも、全体的な密度が濃い物ではなくなった。未だに間違いなく凄いオタクはいるけども、同時ににわかな人も増えたしそういってる自分も昔はにわかだったのである。

 

逆に今自分の中ではサッカーのようなメジャーなものをコアに突き詰めるということが楽しくなっている。あまり誰もが選ばないものを楽しむという趣味から、メジャーなものをものすごく突き詰める趣味になったのかもしれない。

むしろサッカーのほうが避難所や専板のようなところにいる人って滅茶苦茶詳しくてオタクっぽい人が多くて昔のアニオタ、声優オタコミュニティみたいな雰囲気がある。

結局自分は声優やアニメが本当に好きだったわけではなくただ逆張りしてコアな雰囲気を求めたいだけなのである。コアな場所を求めて今日もネットを彷徨う。

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