負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

英語は「聞いて覚える勉強法」が一番楽で効果的な理由

日本人の英語の勉強方法に多いのが書いて覚える事や読んで読解力を高める事で、実はこれってものすごく大変でなかなか続くものではない。

しかもこういった勉強方法は効果的ではなく実際これで実戦的な英語が身につくかと言えばそうではない現実がある。

 

ずっと単語帳を持ち歩いて覚えたり例文を暗記している人が、実際に英語をペラペラに話せているケースを見たことがあるだろうか?

その勉強方法が向いてて続いてて効果が出ている人はもちろんその勉強をつづけたほうがよくて、今回自分が話したいのは「本当に続く楽な勉強方法って何?」というテーマである。

 

大前提としてまず語学に対するモチベーションが必要、そして好きなジャンルのことを覚えたい外国語で勉強することが大事だという事はよく言われている。これに関しては以前語っている通りで、やりたくないことを無理にやってもしょうがないのでやりたい理由を作ろうという話である。

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そして次に大事なのはなるべく楽な勉強方法を選んだ方がいいという事。

人間毎日大変なことを続けることはよほど意識の高い人でなければ不可能なのである。

その為に一番いい勉強法は「聞いて覚える事」で、実際日本語が上手い外国人などはたいていこの方法で習得したと語っている。

日本の英語教育は最も楽で効果的なことを軽視している、それゆえに日本人の英語力は国際的に低いと言われている。本来はもっと聞いて学習することを取り入れるべきなのである。

 

なぜ聞いて覚えることが楽なのかというとシンプルに言えば「何もしなくていいから」で、ただ横になってるだけだったり座りながら映像を見ているだけで良かったりするからだ。疲れる勉強っていい勉強方法ではなく、むしろ疲れる勉強をしてもあまり効果がない。

 

実は日本人が重視している書くことや読むことは結構面倒で、それだけで労力がかかったり覚えなければならないプレッシャーがあったりする。

それに加えて非常に音源は早いので多くの勉強をこなせるという事。

読むのは自分で意識的に速読をしなければならず結構これが疲れる。

一方音源がガンガン流れてくるような勉強は自然と自分がその速さに合わせていく上に、ページをめくったりスクロールしたりする動作もいらないので全神経を聞いたり見ることに集中できるというメリットがある。ほとんど体を動かさず頭で処理することに集中したほうが上達は早い。聞いてその音源をヒントに頭で考えることがネイティブに近い英語力を養う土台になる。

 

そもそも母国語の日本語もいきなり文章を読んだりひらがなカタカナを書いて覚えたわけではなくネイティブのリアルな環境でひたすら聞いて喋って覚えてきたのである。文章から入るというのが間違いで、まずは聞いて音感を身に着けることから全てがスタートする。これは英語に限らず他の第二外国語などでも使える勉強方法だと言われている。

「いきなりネイティブの早い動画を見てもわからないのではないか」

「字幕付きでみたほうがよいのではないか」

「まずはしっかり文法や単語を覚えてからの方が良いのではないか」

このような疑問がわいてくるが、自分はいきなりネイティブの早い動画を見たり音源を聞くことは間違っていないと思っているし実際慣れてくるのがこの手の動画や音源である。漠然と海外の映画や番組を字幕なしで見ることは難しいと思っている人が多くて、もう少し勉強してから取り掛かろうと考えている人は多い。

実は英語力のレベルに関わらず、今すぐそういったネイティブの動画を字幕なしで見ても全然OKなのである。初めからすべて理解出来たら天才で最初はほとんどわからなくても問題ない。

しかも音声には実際に使う文法や単語の多くが詰まっていて、丁寧に一つ一つ教材で文法や単語を学んでも実際使わない者が多い。使う英語を学びたければ直接ネイティブが話している動画や音声が一番なのである。

 

人間って語学に対する適応力が実は高い生き物である程度その才能は多くの人に備わっている。実際日本語を話している時点である程度語学の才能があるのだ。

海外で生活したら大体その国の言葉がわかるようになったという例が多いように、人間って耳から言葉を覚えるようにできているのである。

だったらほぼ海外生活のような環境を日本でも作るべきで海外の番組をひたすらみることってもしかしたら聞いてる量では留学している人よりも多く聞いている可能性がある。

動画見て何も体を動かさず頭だけで処理することに集中する、これが実は楽でなおかつ効果的な勉強法なのである。

 

この勉強方法でおすすめな動画や自分が試した方法には以下のようなものだ。

・スポーツを英語の副音声実況で見る

・海外ユーチューバーや海外の有名人をみる

・映画やアニメをみる

・洋楽を聞く

・討論番組やニュースをみる

・英語の旅行動画や食レポを見る

具体的に言えばこういったリアルなネイティブの教材を見つけることで勉強は楽しくなってくる。

くれぐれも聞く勉強方法がいいからといって教材向けに作られたTOEICのリスニング試験にでてくるような音源は選ぶべきではないと自分は思うし、実戦的な英語でないことが多い。綺麗な環境で丁寧に発音が上手いアナウンサーの声を録音した音源を聞いても、リアルな英語には対応できない。

 

例えばスポーツ実況は日本で放送されてる物でも副音声に切り替えれば英語の国際音声になっていることが多く、サッカーだったらイングランドプレミアリーグはもちろんの事、イタリア、スペイン、ドイツ、フランスの試合も英語であることが多い。

しかも音声がスポーツの試合に合わせるためものすごく速くて、本当のネイティブの会話に対応したいと思えばスポーツ実況は非常におすすめである。台本がないからその場で思いついたことをしゃべっていることが多くてリアルな表現を使っているのも魅力だ。丁寧に台本にされた文法や綺麗な英語ばかりが使われているわけではない。

この速さやナチュラルさ、リアルさはネイティブ英語の勉強方法として非常に役に立つし、スポーツ実況聴いた後TOEICや英検のリスニングがやたら綺麗に簡単に聞こえるようになる。

 

更に言えばスポーツ実況の場合内容を完全に把握する必要がなく肝心の映像は解説が無くてもある程度そのスポーツが好きな人ならば理解ができる。しかもその映像から実況の内容を想像するためより理解が早くなるし、そもそも90分間も音源をずっと聞いているのは大変なのである。

だったらスポーツを見て楽しみながらついでに英語も聞いていたという状況を作ったほうがいいし「理解できない英語をずっと聞き続ける」というつまらなさを軽減することにもなるし、自然と耳が慣れていくという状況を作ることができる。

 

他には海外ユーチューバーは魅力で、日本のくだらないユーチューバーよりも間違いなく海外のほうがクオリティが高い上に勉強にもなるというメリットがある。そもそも日本のユーチューバーは海外で流行ってる動画を真似していることが多い。

それはともかく海外の食レポや旅行動画などは珍しい場所に行っていたり珍しい美味しそうなものを食べていたりしてその自然なリアクションは非常に参考になる。

日本の海外旅行ブログよりもよほどマニアックな場所に行っていたりリアルな映像があるため純粋に旅行動画としても魅力である。

こういったユーチューバー的な動画をダラダラ肩の力を抜いてみていれば自然と外国語は身についていく。とくに英語は豊富で、旅行系は本当に多いしもちろんユーチューバー的な面白動画も多い。海外のお気に入りユーチューバーを見つけることは日本のくだらないユーチューバーを見る事よりも面白いし、日本のユーチューバー嫌いって人も海外の動画なら楽しく見れたりすることがある。金目的でやってるようなくだらないユーチューバーがあまりにも日本は多すぎるし、日本特有のそういうネットの素人文化が嫌いな人にはぜひ海外の動画がおすすめだ。

 

討論番組やスピーチはある程度英語力がある人には非常にお勧めで、youtubeではいくらでも見つけることができる。たとえばTEDは有名だしビルゲイツザッカーバーグスティーブ・ジョブズの講演なども内容が充実していて「その中身を知りたい」というモチベーションも英語力向上には凄く必要だと言える。

一回でわからなくても何回も聞けばいいし、1時間ぐらいの動画をループ再生で聞きつづければ英語力はかなり向上する。これが聞いて覚える勉強の王道だ。

今で言えばトランプの演説などはアメリカや世界の政治情勢を学ぶことにもなり、政治や歴史に興味がある人はドナルド・トランプの映像も立派な教材になる。トランプの場合シンプルな英語を使っていることが多いのでリスニング入門としてもわかりやすい。

 

しかもこの手の動画は必ずも動画を見ずとも音声だけ聞いていればよいので、横になりながら楽な姿勢で勉強することもできる。文章でいえば何十ページもの分量を学ぶことができるので非常に効率がいい。

更にyoutubeは早送り再生機能があるのでネイティブ音源を1.25倍速~1.5倍速と聞くと更にリスニング力は向上する。

 

また映画やアニメを見るという事もいい勉強方法で海外の映画やドラマはもちろんの事「英語に吹き替えられた日本のアニメや映画」なども、原作を知っていると内容が想像しやすいのでおすすめだと言える。

好きなアニメの海外版を見ることは楽しいしいってることの内容が想像しやすいというメリットが大きい。 逆パターンで日本の映像作品に英語字幕を付けたようなものも凄く良い教材にすることができる。

他には海外のドキュメント番組は非常にクオリティが高く実際日本で放送されているドキュメント番組も海外のものを翻訳していることが多い。軍事や歴史は非常に豊富で好きな時代や好きな国のドキュメントなども役に立つ。たとえば自分は「戦闘機開発」を題材にしたドキュメント番組を見つけてみたこともある。ミリタリー系は日本に比べて圧倒的に充実しているため趣味にあった番組を見つけることができれば楽しく勉強をすることができる。

 

全てに共通していることが映像を見る事や音声を聞くだけで済むという事である。

何も動かずに済むし、何かを食べたり飲んだりしながら見ることもできる。

英語や外国語は苦労して覚えたり勉強したりする必要はない。

机の上に座って真面目に勉強するというのは毎日続かないし、長時間続けることもできない。よほど勉強が好きな人でなければ毎日の習慣にすることはできないのではないだろうか。

毎日1時間問題集を解くだけでも勉強が嫌いな人には難しいし続かないものだ。

しかし好きな映像を見るという事は普段日本語でやっていることと変わらないのである。普段の生活習慣の一部を英語に変える、これが最も楽で続く方法であるように思う。

結局人間楽しい事しか続かない、そして楽しいから上達する。

日本語だって好きなテレビ番組を子供の頃に見て覚えたのだ。

日常の中で楽しいからやっていることを英語に置き換える、まずはこの習慣を作ることが英語や外国語習得の近道なのではないだろうか。