負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

ロシアとアメリカはやはり対立する運命にあるのか?

今回のシリア問題を巡ってロシアとアメリカが対立している構図はかつての代理戦争を彷彿とさせる。

ドナルド・トランプが大統領に就任したときはトランプVSプーチンのドリームマッチが始まると期待したが最初の内はむしろ友好ムードでお互いシンパシーを感じていたような雰囲気があった。

また北朝鮮問題ではロシアに根回しして問題の解決を図ろうとしているように見える。

 

しかしシリア問題に関してはお互いに譲れないのか対立構図は続いておりNATOのミサイル配備地域の拡大などについてロシアが脅威に感じていることは明白である。ロシア人は領土や安全保障に人一倍関心が強く今後トランプが「偉大なアメリカ」を掲げて再びアメリカの勢力図を拡大しようとするならばやはり米ロは対立する運命を避けられないかもしれない。

第二次冷戦が起こるとすればプーチンとトランプがそろい踏みしている今だろう。

強力な指導者VS強力な指導者というのはいつの時代も面白い。客観的に見るならばこの勝負どちらに軍配が上がるかは見どころであり再び冷戦時代のような軍拡競争や宇宙開発競争が見れるのならば楽しみな部分もある。こういった開発競争は科学技術の発展に大きく貢献する為今の閉塞した状況にブレイクスルーをもたらすかもしれない。

何もかも民間で低コストでやる時代になってきているが、やはり政府主導で大きく開発競争を行う時代のほうが迫力があった。

 

プーチンソ連への回帰ではない」「ソ連に憧れない者は情熱がないが、ソ連に戻ろうとする者は知性がない」というようなことを言っているが個人的にはソ連的なロシアも見てみたいというのが本音だ。

プーチンは歴代ロシアの指導者の中でもレーニン、スターリンゴルバチョフに並ぶぐらいの存在でありロシアに大きな変化をもたらす存在になるかもしれない。実際にロシア国歌をソ連国歌のメロディで復活させたのはウラジーミル・プーチンでありクリミア併合以来支持率は急速に高まっている。強い指導者が再びロシアに現れたことは事実でありもはや彼が独裁者であることは公然の秘密である。

 

それに対抗するようにアメリカにドナルド・トランプという強烈なキャラクターを持つ大統領が現れた。わかりやすい言葉で人々を煽るトランプはわかりやすい敵を見つける。シリア問題によって対立する両国が今後バチバチしたムードへと発展する可能性は否定できない。既にプーチンオバマ政権時代からアメリカの政策を批判し続けており、トランプもいつ対露批判で暴走するか予想がつかない。

ある時急にこの対立が鮮明になるときが来るのではないか、そしてその時が第二次冷戦の幕開けかもしれない。