負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

田舎の空き地に増えてる謎の太陽光発電ワロタwwwww

地方の田舎に暮らしていると、明らかに増えたなぁと感じる物がある。

個人経営の商店どころか、公的な施設さえもが消えていくのと大局的に、今やたら太陽光発電が増えているのだ。

自分が田舎の地元にUターンしてきてから、気づけば昔知っていたはずの場所が太陽光発電パネルの設置場所になっているし、現在も大規模な太陽光パネル施設工事が行われている。

 

「昭和の頃は大規模な開発が行われて、自分の町に何かができるワクワク感があった」と憧れている身としては、何かの工事が行われていて期待していたら、単なる太陽光設置工事だったときのがっかり感は言葉にしようがない。

 

工事現場の謎のワクワク感というか、何ができるかと想像を張り巡らされるような刺激も、今では単に太陽光パネルを作っているだけだ。

 

しかし現実的に人口が減っていく田舎に新しい施設を作るメリットは何もない。

時折チェーン店が作られることがある物の、都会にあるような流行りの物ではなく、若者が寄り付かないようなどうでもいい物を利権で連れてきたような物が多い。

この自治体は若い世代を増やし、未来に向かって街を育てていく気が無いんだなという誘致ばかりだ。

 

そういったチェーン店すらやってこないような場所だと、もうこれは資源が産出しない日本に置いては太陽に頼るしかない。

昨今、電力の自由化だと言われ電気の売買は一つの事業になっている。

実際に調べてみると、やはり田舎で太陽光発電が増えているのは事実のようだ。

都会のように空地を駐車場に変えればそれなりに利益が得られるわけでもないし、買い手も付かない空地の利用価値といったら、現実的には太陽光発電しかない。

空き家にしていれば固定資産税はかかるし、廃墟になっていけば近隣に様々なデメリットが存在する。終いには所有者が全員いなくなり、行政が仕方なしに空き家を解体するという状況も溢れている。

 

太陽光発電を設置すればおおよそ10年で元は取れそれ以降は不労所得になるとされているので、いっそのこと解体業者に依頼して始末し、その後は太陽光パネルの設置場にしたほうがいいというのが全体的な流れのようだ。

もちろん今後電気の買い取り価格も下がり、なおかつ行政の補助金も減少する傾向にあるので、以前ほど魅力的な投資とはいえない。

その一方で、かと言って他に利用先も無いので仕方なく太陽光発電の置き場にするしかないというのが現実だ。

 

近隣の住民としても見栄えの悪い空き家がいつまでも経っていると不気味だし、劣化し倒壊するリスクや害獣、害虫の温床となるリスクもあるので、さっぱりとしてもらったほうがいいという事情もある。

高齢化して引き継ぎ手もいなければ家主は大体が老人ホームに入ってしまうので、田舎には日を追うごとに空き家が増えている。

 

よく人生の後始末として「終活」という言葉が取りざたされるが、実際のところ、太陽光発電の設置はその意味合いが強いように思う。

遺産を存続する親族にとっても、利用価値のない土地など買い手がつかなければいっそのこと太陽光発電所として生産的な場所にしたほうが良いだろう。

誰も管理しない空き家が近年問題になっているが、処理できる間に太陽光パネルに変えて未来の遺産にしたほうが、日本も環境エネルギー国家になるだろう。

それで使われない貯蓄が太陽光パネルを通じて今現在の経済に行き渡り、なおかつ衰退するだけの田舎にせめてもの生産的な価値が残るならばそれは、地方の終活としては一つの現実案だ。

 

また個人所有の土地が空地を解体してパネルを設置するだけでなく、大規模に土地を開墾してそれなりの規模の企業や業者が設置するのを見ると、やはり何らかの魅力はあるのだろう。

これ以上何か新しい物が生まれるわけでもなく、なおかつ資源に恵まれないような地域が勝ちを残せる数少ない手段とも言える。

例えば中国が広大な土地で大規模に風力と太陽光で発電するというスケール感はないが、日本の地方の規模が電力を自給自足できるレベルを目指すのであればまさに未来型のエコ都市が実現する。

電力の輸出国とまではいかなくとも自給自足できるレベルになれば、その余力を他に回すことができる。もちろん、それは非効率的な利権に回らなければという前提があっての話ではある。

しかし都市部から離れた需要の無い立地のほうがむしろ有利だというのは田舎にとってもチャンスがあり、また個人の所有者にとっても数少ない土地の有効活用手段であることは間違いない。だからこそ実際に自分の身の回りでも現実的に太陽光発電が増えている。

 

数十年後の電力買取価格はもしかしたら技術革新によって下がるので、この投資は赤字になり無用の長物になる可能性もあるだろうし、逆に世界の電力需要が増え、電力の争奪戦になれば油田に匹敵するような不労所得になる場合もある。

この投資の行先はに関しては現時点では予想がつかないが、利用価値のない土地にとっては藁にもすがるような賭けの対象だ。

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