負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

果たして本田圭佑は東京五輪にOAで招集されるのか

滝川クリステルが「おもてなし」と言って東京五輪開催が決定したときは大騒ぎだったものの、いざ2020年が近づいてくるとボランティア不足が問題になったり東京も猛暑の中で果たしてマラソンをやるのかという問題も危惧されたりと、中々のぐだぐだ具合だ。

 

そういえばサマータイム騒動もあったし、今年の夏は連日猛暑の話題で一色だったことを考えると、マジで東京オリンピック大丈夫か・・・と心配になってくる。

これはまだ序章に過ぎず、日本社会の闇や非効率性のような部分はこれから噴出して来るだろうし「戦後日本最後の打ち上げ花火」として大会終了後に景気も下降路線を辿り始めるという見方が多い。

 

日本が先進国になっていく時代の象徴としての1964年の東京五輪に対して、日本が先進国の座から転落していく時代の象徴が2020年の東京五輪になるだろう。

なんというかこういう暗い事でしか話題にならない寂しい国になったなぁとも思うし、もう日本人の気質そのものがバッシングや批判の時にしか盛り上がれない陰湿な性質になってきてるなぁとも感じる。

 

そんな「絶対に笑ってはいけない東京五輪」で個人的に楽しみにしている要素がサッカーであり、本田圭佑のオーバーエイジ枠での参加だ。これは本人がワールドカップ後の目標として公言しているだけでまだ決まったわけではない。

流石に4年後のW杯は年齢的にも厳しい部分はあるが、2年後の五輪は現実的な射程圏内に入るという考えで本田圭佑は逆算して行動を始めた。

 

自分としてもサッカー熱を維持したいという思いがあり、この2年間ケイスケホンダのプロフェッショナルチャレンジとして東京五輪挑戦を楽しみにしていきたいという思いもある。

自分にとってのサッカー熱は半分、本田圭佑熱のようなところがあり本田無くしては自分のサッカー熱は完全には盛り上がらない。

 

現実問題としてはやはり厳しいだろう。

本田圭佑自体「都落ちですとも、そこは否定しません」と認めているようにもう欧州のトップリーグにいるような選手ではなくなっているし、日本代表からも引退している。

今季からオーストラリアリーグでプレーして確かに活躍しているものの、まだ始まったばかりという事もあり圧倒的な数字は残せていない上に、どうしてもリーグのレベルについて疑問符が付くことは否めない。

 

仮にこの2年間オーストラリアリーグでプレーして、そのまま東京五輪代表に選ばれるという事を目指すのであれば余程の活躍が必要になる。

ちなみに本田圭佑の親族にはカヌーと重量挙げで五輪出場経験者がおり、サッカーでも出場するとなれば五輪一家ということになる。

 

サッカーは五輪の中でも観客動員数がトップクラスのため、オリンピックにおける花形競技であり、そこに本田圭佑が出場するとなれば注目度も自然と高まるだろう。

もちろん久保建英を筆頭に、現在若いアンダー世代が国際大会で結果を出し始めているので、ベテランの本田圭佑がそう簡単に割って入れるわけではない。

しかしベテランと若手の融合というのは時として大きな力になることもある。

かつてアルゼンチン代表のリケルメとメッシが融合したときの北京五輪のように、本田圭佑と久保建英がエースの座を継承する大会になればそれは象徴的な大会になるはずだ。

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ちなみにこの北京オリンピックに本田も出場し「それはごもっともだが俺の考えは違った」と迷言を残し、惨敗して大会を去っている。その忘れ物を10年の時を経て取りにくるためにも東京五輪には特別な思い入れがあるのだろう。

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日本代表の五輪における最高成績といえば釜本邦茂が在籍していたチームがメキシコで銅メダルを獲得した例がある。

いい加減この記録を塗り替えない限り、いつまでも釜本邦茂を越えられないということになるのでそろそろ本田圭佑に「ここは俺でしょ」としてもらいたい。

それが現役サッカー選手として本田圭佑に最後に課せられたミッションであり、それを成し遂げた後に思う存分セカンドキャリアを歩んでくれればその後の活躍も期待できる。

日本において「オリンピックメダリスト」というのは時としてワールドカップの実績以上のブランドを持つことがある。

本田が既存の体制に立ち向かっていくのであれば、そういった五輪での実績は手にしておきたいという事情もない事は無い。

 

仮に本田圭佑が東京五輪世代の日本代表に加わるのであれば、現状の見方だとボランチのポジションが有力だとされているし、本田圭佑もそこにチャレンジしようとしている。

メキシコのパチューカに移籍した後、「30歳を超えてからあえてドリブルのような個人技を磨くことに挑戦する」ということをしたので、以前はやらないと語っていたボランチ、守備的ミッドフィルダーのポジションを本格的に極めることになるかもしれない。

そもそもCSKAモスクワ時代にはボランチのポジションをしていたし、Jリーグの名古屋グランパス時代にはサイドバックをしていたこともあるほどユーティリティ性に長けている。

いわゆる「持ってる男」としての得点力を生かして前線で張るようなセンターフォワードの役割で出場することだってあるだろうし、どういった出場の仕方をするかはまるで予想がつかない。

ただいたら面白そうな選手であることは間違いないし、三大会連続ワールドカップの本戦に出場し数字を残している勝負強さというのは、東京五輪世代の若手選手にとって大きな刺激になるはずだ。

 

単に注目度の高さだけで無理に押し入れてもらうのであれば、そんな本田圭佑はもちろん見たくないが、本気で挑戦して2年後東京五輪の舞台に立っていれば面白い大会になることは間違いない。

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