負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

無気力と自暴自棄が行き着く先は自虐うつ状態

自虐うつの症状に関する記事を読んでわりと自分に当てはまる内容が多いことに驚いた。

鬱にも似た状態になり社会生活を放棄する、そして行き着く先はセルフネグレクトや孤独死というのは今の自分の状態にそっくりだ。

中年の2割がその予備軍らしく、恐らく自分もそういう人間になっていくのだろうと思われる。

 

ことごとくなりたくなかった大人になって来てる上に、もう駄目な人間になってもいいやと諦めかけてもいるので自分もどうせこうなっていくんだろうな、というより既になっている。

 

鬱病とまではいかなくとも、なぜか日々の普通の状態に時にすらやる気が無く、どんより精神状態が沈んでいるように感じられる。その結果お酒を飲むことに走り、自暴自棄に人生なんてどうでもいいやという発想になる。

難しい事はお酒を飲んでから考えようという何よりもまず酒が先に来る。

楽しいのはお酒を飲んでいるときだけ、そして飲みすぎて更に気分が悪化し翌朝後悔することの連続だ。かといってお酒を飲まない事にも耐えられず、もはや精神疾患のような状態が悪循環のように続いているのが今の自分だ。

 

希望も夢も失い何も頑張る気力になれない、それなのにまだ訪れるはずだった憧れの未来に未練があり、今現実的に必要な事に本腰を入れることができない。

この辺は「シビアな現実に対捨て許容範囲が狭い」「上手く行かなかったときに目標調整ができず、目標や理想に揺るぎない」という内容にぴたりと当てはまる。

 

ただただもう現実が嫌で自暴自棄になる、今更頑張ってももうどうにもならないんだということを悟りやる気が湧いてこない。夢が叶うとか努力が報われるとか、人から愛されるとか、そういう幻想が持てるのは10代の情熱がある時までなのだ。

結局現実は大したことにはならない、そしてそんな嫌な現実に興味が無くなっていく。

 

nikkan-spa.jp

このチェック項目すべてに当てはまるわけではないが自分に当てはまる物が多い。

「失敗することが嫌で地味なポジションを好むが、本質的には地味な人ではない」というのもまさに自分の事だ。

自分だって本当は充実感のある事をして華やかな生活をしたいと思っているし、好きで底辺生活や外部から閉ざされた生活を送っているわけではない。

そうせざるを得なくなったし、それしか現状出来ないともいえる。

仮に生活が困窮していなければ飲みにも行くだろうし、旅行にだっていくだろうし、アウトドアなことをもっとするだろう。リア充に心の底からなりたくなくて非リア充をやってる人などほとんどいないのだ。

 

そしていつしか昨日と同じ今日を過ごすことが楽になり、明日に向かって頑張っていく事に途方も無さを感じるようになる。ネガティブになる事や暗くなることが習慣になりどんどんとその沼にはまっていく。

 

本当はここから頑張らなければいけないのに、どうせ頑張っても大したことにならないという考え方に最近は支配されている。

もっと簡単に言うならばとにかく全てが面倒で仕方ないのだ。

有能な人間というのは頑張れば報われるが、無能な人間はやることなすこと上手く行かない。認められないことが続くともはや何もかもがどうでもよくなる、今そういう人が増えているのだろう。無能な人間や人より劣っている人間には生きづらいのが今の世の中だ。

 

そして誰かが支えてくれるわけでもなく自分の理解者がいるわけでもない。

よく人生の辛い時に嫁に支えもらったという芸人やアスリートの苦労話のようなものがあるが、そういう時心の支えになる人がいるだけで既にそれは運が良い事であり恵まれているのだ。

奥さんに先立たれた野球の野村克也が男は弱いことを実感していると語っていたが、こういう時本当に男は弱い。自分の兄弟は既に結婚していて自分から見ればよく頑張っているように見える。支えにもなってくれるし、支えたいと思うような存在がいるかどうかはやる気やモチベーションに大きく関わる。

頑張る目的があると自然とやる気になってくる。

 

今の自分、そして世の中の自虐うつ予備軍の中年男性がまた頑張り始めようと思えないのは結局この人のために頑張りたいと思うような存在がいないからなのだろう。

頑張らなければならないという責任が無いのは楽ではあるが、逆に言えば情熱やエネルギーも沸いてこない。

 

カイジの佐原の「気付いちゃったんすよね、社会に入っていけないことに」や遠藤の「バスケットボールのゴールが遥か100m上空にあると投げようと思わなくなる」「ショーウィンドウの向こうにあるものは自分には関係ない物に感じられて欲しいと思わなくなる」という台詞は自分が気に入っている台詞の一つだ。

無気力の理由はまさにこれで、自分に手に入れられるものが少ない底辺の人間は無気力の連鎖によってついには目標を失う。

こういう時現実的に目標を修正できる人は人生をやり直せるが、未練がましく過去の夢や欲しかった物にしがみつき今やるべきことをしない人間はずっと人生がやり直せない。

 

支えてくれる人もおらず支えたいと思う人もいない、そして才能や人より優れた武器になる素質もない、社会のレールから外れてバスに乗り遅れ今更頑張ってももう追い付けないという虚無感に支配された人間は再び頑張る気にはなれず無気力になる。

孤独の中で孤軍奮闘して戦い、新たなるステージを目指す気力はいつまでも続かない。その結果アルコールに依存するようになり、もう夢とか希望がどうでもよくなってくる。

これが自虐うつになる理由の正体なのだろう。

 

そしてこの記事ではその予防方法も書いている。

自分の弱いところを見せる場所を作っておくべきで、不満を小出しにしていくことが大事だというのだ。

居酒屋やカウンセリングでもいいと書かれているが、確かに自分は行きつけのカフェを作っていた時は充実感があった。今は住む場所が変わってしまい家で安酒を飲むしかなくなっているがあの頃は楽しかったし夢に満ちていた気がする。

別に今住んでいる町でもよくよく考えれば行ってないだけで飲む場所自体は多くある。

これもまさにカイジ遠藤の「ショーウィンドウの向こう側にあるものは自分には縁がない」という理論の応用で、金銭的に困窮すると視野が狭くなるのだ。

 

世の自虐うつ予備軍や既にそうなっている人は、一度視野を広げてみることも必要なのかもしれない。

そもそも日本経済自体が低迷して不景気になっていることで、日本人の視野自体がスケールダウンし始めてきているように思える。

夢を持っても無駄だという事をなんとなくわかってしまっているから今の日本人には気力が無く、孤独死大国や自死大国になっているのだろう。昔の日本人に活気があるのは華やかな夢や目標があり、頑張ったら上に向かっていくという実感があったからだ。

 

ネガティブや暗くなることが習慣になりすぎていると本当に、気づかないうちにネガティブ思考を繰り返すようになっていく。

だからこそ自分は最近少しでも情熱があるものをみつけてその炎を燃やそうとしている。

嘘でもいいから未来は明るくなると思った方が良いし、小さな目標でもいいから作った方が良い。他者から見ればどうでもいいようなものでもそれは本人にとって大きなモチベーションになることがある。

 

今年楽しみなことを探せば気分は明るくなる。

例えば自分の今年の目標は海外旅行に人生で初めて行く事だ。

外国語の勉強をしているのも「自分が成長してる感」を味わえるので無駄に過ごしているという虚無感を軽減できるからだ。

いつか辿り着く場所というものを些細な物でもいいから作るだけで完全に無気力ではなくなる。酒しか気力になる物が無いという状態は極めて不健康であり、セルフネグレクトのような状態にもなっていく。

今年は何とかお酒以外で気力を向上できるような生活習慣を確立していきたい。

ほんのちょっとの希望や目標でもいい、自分が少しでも明るくなれる物のために全力になれば充実感は少しずつ湧いてくる。

 

去年散々ネガティブなことをやりつくしたので今年は開き直ってもう一度ポジティブになっていくことが目標だ。

よくよく考えればまだ楽しそうなことはあるのに、ネガティブになり視野が狭くなるとそのことに気付かないようになってしまう。本田圭佑ではないが「大丈夫大丈夫、俺ならできる」と呪文のように言い聞かせて、未来は明るくなると嘘でもいいから信じるのが大事だろう。

 

今年楽しみな事でいえばやはり最大のイベントは今年の夏にあるロシアワールドカップだ。去年の夏は散々だったのでまずはワールドカップの応援を快適な環境ですることを目的にしたい。

今年も既に1か月を過ぎようとしているので本当にあっという間に来るはずだ。とりあえずエアコンを設置して今年の夏は気だるい夏ではなく爽快感のある夏にしたい。そして自分用の冷蔵庫を確保して酒をキンキンに冷やして、それを飲みながらワールドカップを全試合見たい。

お酒の質や飲み方、飲む場所を向上させ、ただ現実逃避のために安酒を煽るスタイルから変えたい。

 

他には今年の春に自分の好きなアイドルグループがデビューするので彼らがどこまで行けるかというのも楽しみではある。自分は華やかな物に憧れている精神状態が幸せなのだと改めて気づいたので、これも楽しみな事の一つだ。

更に好きな芸能人が出演する番組も増えたので今年1年、本当に楽しみが無いということには困らないはずだ。

 

前述のように海外旅行に行く事もささやかな目標だが、それは年末年始の過ごし方の候補に入れたい。親戚の家で過ごすのも良いだろうか、いずれにせよこういうことを考えるとまるで遠足の予定のように楽しくなってくる。

それと最近ガンプラで自分が好きな機体がキット化されるとも聞いたので、久しぶりにガンプラも欲しくなってきている。長らく行っていない近場の大型量販店に行って手に入れるというのもささやかな目標である。外出する機会をまたもう一度増やせば失っていたはずの充実感を取り戻せる。

行きつけの居酒屋を作るのは理想だが、さすがにそこまでの経済的余裕は難しそうなのでイートインスペースで一人酒巡りを復活させたい。最近めっきりしなくなったので、もう一度あの習慣を取り戻すのが現実的な目標だ。

 

とにかく気分が落ち込むと探せば楽しい事があることに気付かなくなりがちだ。

よくよく考えればモチベーションや情熱の要因になるものは存在する。

無気力という状態は本当に心が寂しくなり、悲しくなる。去年は無気力状態の虚しさを恐ろしいほど思い知った、今年は少しの希望や情熱でも大事にしていきたい。

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