負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

おそ松さん、案の定オワコンになっていた模様

もはや最近オワコンになったことすら気づかないコンテンツが増えている。

気付けばブームになっており、あっという間に消えている。

『おそ松さん』もそのような昨今の典型的消費型コンテンツの一つになってしまったようである。

 

既に2期が始まっているものの「つまらない」 と腐女子や女性ファンから見放され、2期までの期間が長すぎたことで多くのファンが離脱した格好だ。

 

この構図は完全にけものフレンズのパターンに当てはまっているかもしれない。おそ松さんは「けもフレ」より一足先にオワコンになり、2期が話題にならないという点ではけもフレが再びそのパターンを踏襲することになるのではないか。

ちょっと変わったアニメを応援するという意味でも、"男版けもフレ"がおそ松さんだと言える。おそ松さんもブームの本質は声優であり、けものフレンズも「どうぶつビスケッツ」が流行したことを考えればやはり共通点は多い。今のアニメやゲームは声優のブームが無ければ成り立たない時代になっている。

 

それにしても少し前の「おそ松」ブームは凄かっただけに既にオワコンになってしまったことは衝撃だ。腐女子や女性ファンは男性ファンよりも一つのコンテンツを長く推す印象があったが、それはあまり変わらないようである。

腐女子や女性ファンまでも、嫁や推し声優をすぐ変える男性アニメファンのようになって来ているのではないか。

 

正直なところ自分はおそ松腐女子は典型的なファッション腐女子でしかなかったと思っている。「腐女子である自分が好き」「腐女子やってる私可愛い」そんなファンが多かった。昨今の男性声優ファンも同じで、かつて濃い人が多かったジャンルがにわか化してきている現象は多い。

逆に今日日ジャニオタのほうがよほど一つのグループやメンバーを推し続ける濃い人が多くなっているという逆転現象が起きている。

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おそ松さんがオワコンになった理由として2期までの1年半がブランクになり、その期間に登場した刀剣乱舞などの新たなコンテンツにファン層を奪われたことが上げられている。

コンテンツの入れ替わりが昔に比べて激しく、一度勢いを失ったら取り戻すことが難しい時代になっているのかもしれない。けものフレンズははたして2期で挽回できるだろうか。アニメで2期が成功したパターンはほとんど存在せず、むしろ勢いが失われたことが露骨になってしまう事の方が多い。

 

おそ松腐女子の「ファッション腐女子」感は今思っても「猫が好きな私好き」みたいな感覚に近く、おそ松腐女子だと名乗ることが目的になっていた印象が否めない。

それで言えば「日本刀鑑賞しにいってます」みたいな刀剣乱舞ファンもちょっと前のおそ松ファンと同じ雰囲気を感じずにはいられない。日本刀カフェのようなものがあるらしく日本刀を見ながら刀剣乱舞の話をすることがブームになっているらしい。

ただ実際はそれもファッションの一環でしかないのだ。

女性オタクはもっと濃いイメージがあったけれども、急速にファッション腐女子が増えたという印象を感じる。

昔の腐女子:すげぇヤバイ奴ら

今の腐女子:ただ単なる流行追いかけてるだけの女子

 

もちろんすべての女性アニメファンを批判するつもりはなく、今もなお妄想力の高くリスペクトに値する濃いファンは存在する。

 

良くも悪くもアニメや声優というコンテンツが普及して環境が整ったがゆえに浅いファンも増えやすくなったことは男性オタク業界と共通している。むしろ男性向けアニメで起きたことが、数年遅れで腐女子向けアニメにも起きているのではないだろうか。

女性キャラばかりが出てくる萌えアニメが増えて日常アニメの時代になったように、今とりあえず人気男性声優を使って腐女子ファンを釣るアニメが増えている。

 

そして男性のアニメファンに起きた変化もこれまた女性アニメファンが数年遅れでたどっている。ソシャゲのキャラクターがブームになることが数年遅れで女性ファンの文化になっていることを見ればこの現象は一定の法則がありそうだ。

男オタクでもオタク仲間から凄いと言われることが目的の人が増えていて、腐女子と言われることが目的の女性ファンと同様のことが起きている。

 

それで言えば「進撃の巨人」に湧いていた腐女子も消えたが彼女らはどこへ行ったのだろうか。

進撃の巨人で問題になったのがその時の勢いで受注生産フィギュアを注文する物の、完成したときには作品に飽きていてキャンセルするという現象が相次いだという事だ。

結局そういうファンが増えてるというのが実態なのだろう。

そのコンテンツが普及すればファンの民度は下がってしまう事はどのコンテンツにも共通している現象だ。

 

刀剣乱舞を見て日本刀にはまっている振りをしている女性ファンも、数年後は日本刀などどうでもよくなっているに違いない。

勢いで買った楽器を今押入れに閉まっているかつてのけいおん!ファンと何も変わらないだろう。

 

ジャニオタにとって応援しているメンバーを変えることは外部からは想像も付かない程重大な出来事だが、腐女子にとって応援しているアニメを変えることは非常にカジュアルなことになっている。まるで一昔前のシーズンごとにすぐ嫁を変えるアニオタのように今の腐女子はコロコロとブームを変えていく。

 

これもまたインターネットがコンテンツの消耗スピードを加速させた現象の一つで、強い固定ファンが付かない浅いコンテンツはすぐ終焉する運命にある。

今のところ男性声優は未だにあの人が活躍しているのかというぐらい入れ替わっていないが、そのうち女性声優のように数年で入れ替わる時代になるかもしれない。

昔は1人の声優や一つの作品、一つのキャラクターを熱心に応援し続ける濃い女性ファンが多かったが、最近は流行重視のファンが主流になって来ている。逆にジャニーズのようなジャンルのほうがそういった強い固定ファンが多く基盤が強固になっているのも興味深い。

 

腐女子と呼ばれることが目的化し、SNSで盛り上がるためのツールにBLや男性声優が変化しつつある。

おそ松さんのブーム終焉はそういった女性アニメファンや腐女子のファン層やファン文化の変化を象徴する現象だ見ることができるのではないだろうか。

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