AKB48入山杏奈のベトナム旅行が面白い
今自分がかろうじてAKB48系列で好きなメンバーといえば、一周回って入山杏奈になりつつある。指原にしても最初好きではなかったメンバーをいつの間にか好きになっているというのは自分の中で良くあるパターンだ。
昔みたいに本気で清純さみたいなものを信じて熱を上げるということは無いが、たまに気になる存在が入山杏奈だ。
「あんにん可愛い!」みたいな応援の仕方ではなく、今もあの人頑張ってるんだな的な懐古感情にも似ている。
そんな入山杏奈のベトナム旅行記事が結構面白く、元々ベトナムに興味があったこともあって楽しむことができた。
これからは芸能人が旅番組に出演するというよりもこういった企業のホームページやニュースで出演するというスタイルが一般的になっていくのかもしれない。
ニュースサイト+youtubeの動画に、世間的にものすごく有名ではないけども固定ファンはそれなりに多い芸能人やアイドルが出演するというパターンの方が効率が良いともいえる。テレビで大々的に放送する時代から本当にその人が好きな人だけが見る企画というのは現に増えつつある。
そんな新しい旅番組のスタイルという意味でも面白く、一つ一つの動画が短いのでサクサク見ることができた。
それにしてもこういった典型的なキラキラした「女子旅」のようなものは、ここまで突き抜けていると変な嫉妬心みたいなものを抱かずに済む。
というのも、自分は「私旅女子です!キラキラ輝いてます、人生楽しんでます!」みたいなインスタ女子的な物があまり好きになれないひねくれ者なのだ。
この入山杏奈の記事の場合、ニュースサイトの企画であり仕事でやっていることに加え元々アイドル自体がそういった幻想を見せる職だから納得がいく。
(チヤホヤされるためにコスプレをしているコスプレイヤーは好きになれないが、仕事でやらされてる感のあるコスプレは逆に可愛いと思う心理と似ている。)
これが普通の一般女性が「私旅女子です!いいね押して押して!」みたいな写真をインスタに上げてたら「はいはい上級国民乙」と考えてしまうのが自分である。端的に言えば負け組貧乏人の嫉妬やひがみだということは認めよう。
そもそも今の時代、実際どれほどの若い世代が海外旅行に行く余裕があるのかという疑問もある。昔ほど日本の景気も良くなく、海外との物価の差が大きいわけでもない時代に日本からの海外への旅行者が減少するのは必然だと言える。
結局国内旅行が安くて安全な最適解になりつつあるのが昨今の日本の現状だ。
メディアが華やかな海外旅行を打ち出して若者がそういった消費活動をする時代というのは既に終わっている。
輝いている一部の例の裏には無数の惨めな現実があるのだ。現代人はお金も時間もない、仮にどちらかがあったとしても片方が無いことが多い。
そんなやっかみはともかく、アジアの近場に旅行するなら自分はベトナムに行ってみたいと思う。韓国が昔に比べて若者的なスタイリッシュな場所になったように、次はベトナムがそういう旅行先になっていく雰囲気は感じる。
ベトナムと言えばフランスからの独立運動やインドシナ戦争、そしてその後更にあの過酷なベトナム戦争を乗り越えようやく今安定した時代を迎えている国だ。
そのベトナムが女子に人気なスポットになっていくというのは興味深く、こういったキラキラした女子旅のイメージになっていくのは面白い。
日本自体がそもそも敗戦を乗り越え、東京オリンピック以降先進国のイメージになっていったように国のイメージというのは徐々に変わりつつある。
ヨーロッパでもクロアチアはユーゴ内戦のイメージから青いアドリア海のイメージになっているように世界は変わりつつある。
仮に自分がベトナム旅行に行くとするならば確実にベトナム戦争の戦跡や博物館などを巡るだろう。社会主義国らしさを探す旅になり、ベトナム戦争で使用された東側の兵器や鹵獲された米軍の兵器を見てひとり興奮していたい。
またメジャーな観光地ではなく普通のベトナムの街にある食堂や酒場も廻ってみたい。
ベトナム旅行といえば、そういや神木隆之介がテレビの企画で行っていたのを見たことがある。
「神木隆之介20歳の旅 ベトナム国境鉄道をゆく~世界一美しい絶景棚田を求めて~」という番組で、こっちのほうは男子だけあって女子みたいにキラキラしてはなかった。キレイでオシャレじゃない感じのリアルさがあって、中国国境沿いで止められるみたいなシーンもあった気がする。
若者の最先端の街というよりはまだ開発途上国の雰囲気が残っていて、逆にそれが見どころでもあった印象がある。あとハロン湾が綺麗だった(小学生並の感想)
他にテレビで見たベトナムの思い出と言えば、「世界で一番美しい瞬間(とき)」で見た蓮の花が綺麗だったことも覚えている。ベトナムでは蓮の花を収穫するらしく、この国の象徴ともなっているらしい。
とにかく最近ちょくちょくベトナムの名前を聞くようになって来て、イメージも徐々に変わってきているように思う。人口も既に1億近い国で、我々が考えている以上に今ベトナムは急速に変化しつつあるようだ。
ひょっとしたら10年後今とは全く違ったイメージになっているのがベトナムという国なのかもしれない。