三大ワイが欲しかったビーストウォーズを語るゾ
トランスフォーマーのビーストウォーズシリーズと言えば今も自分の中で楽しかった思い出として懐かしく、時々ネットで昔の玩具を調べることがある上に創作のヒントにもしている。
そんなビーストウォーズは個人的に復活を熱望している作品群の一つで「なんで最近トランスフォーマーは動物や昆虫モチーフの物が少ないのか」という寂しさもある。
更に子供向けコンテンツや玩具からも昆虫や動物を題材にしたものは消えつつあり、グロテスクな生き物までをも再現したBWしか自分好みの玩具が無いという状態にすら陥っている。
ビーストウォーズの凄いところはハチやカニ、クモというマニアックなところから更に先に行って、もはや「ハサミムシ」「ダンゴムシ」「蚊」という普通なら誰も注目せずファンもいないような昆虫類にまでスポットライトを当てているところにある。
正確にはダンゴムシは昆虫ではないのだがいずれにせよマニアの中のマニアなモチーフまでしっかり玩具化して展開していたところに希少性がある。
「蚊のおもちゃ欲しい」と思ったら今時そんなものは無いし、まして変形までする物となればほぼビースウォーズしか存在しない。
今の少子化時代になり街からおもちゃ屋さんが消滅し大手量販店ですら玩具コーナーが縮小されていく中で、こういったキッズ向けの玩具が大規模に展開できた時代はもはや過去のセピア色の物に変わりつつある。
今の子供たちが好きなものと言えばソーシャルゲームのレアカードだろうか。
物体のおもちゃどころかTCGですらもはや過去のものになりつつある時代において、こういう玩具は徐々に作られなくなっていく現実がある。
そんなセピア色の時代の玩具について曖昧な思い出と共に振り返ることが自分の趣味でもあるのだが、今回はそんなビーストウォーズの中で「欲しかったけど様々な事情で結局手に入れられなかった」というキャラクターを語ってみたい。
好きなビーストウォーズで言えば当時持っていたものもあるため「欲しかったけど手に入れられなかった」という括りになる。
1:マンティス
そもそも「カマキリ」という昆虫自体が消防男子にとっては大の憧れだ。
毎年のようにカマキリを探して育ててたり、バッタをゲットして捕食シーンを観察したりしていた。
日本には大体オオカマキリとハラビロカマキリとコカマキリいて、実は最強がハラビロカマキリでもある。オオカマキリとハラビロカマキリを同じ虫かごで飼ったら大抵次の朝にはオオカマキリが消えているという経験をしたことがある人がいるのではないだろうか。
コカマキリを見ると「なんだ、オオカマキリじゃないのか」と思ったのも懐かしい。
そんな消防男子大好きなカマキリをモチーフとしたビーストウォーズのマンティスはやはりキッズ憧れでもあった。
結局自分はこのマンティスを買ってもらえなくて最終的に持っていたクラスメイトに譲ってもらった記憶がある。
小学校時代にありがちなのが「おもちゃのトレード」で上げたものもあればもらったものあり、そんな時代だったなとも思う。
ちなみに海外版のマンティスは羽が紫らしく、日本販売版の青とは異なるらしい。
個人的なイメージでいえばやはり緑と青の組み合わせが印象的でとにかく鎌がかっこよかったという思い出がある。ちなみに作中での活躍に関しては当時アニメは曖昧にしか見ておらずほぼ玩具勢だったため、今になってキャラクター設定を知ってサプライズを受けたりもする。
2:タランス
自分は不気味な生き物が凄く好きでもあり蜘蛛の中でもタランチュラは特に大好きな存在として大人になったらペットとして飼おうと心に決めていたほどでもある。
そのタランチュラ好きの原点になったのがもしかしたら初代ビーストウォーズのタランスかもしれない。
タランチュラをモチーフにした玩具で、なおかつロボットに変形する物というのはもはやビーストウォーズが唯一無二なのではないだろうか。
ちなみに自分は「コバルトブルータランチュラ」という種類が憧れで、非常に美しいタランチュラに今も憧憬を抱いている。
こういったグロテスクな生き物への趣味を刺激されたという人はビーストウォーズにはまっていた世代に多いように思う。
ちなみに自分はビーストウォーズのクモ系列ではブラックウィドーのメタルス版を実際に所有していたことがある。
こういった男子向けアニメやゲームに出てくる女性キャラというのはエキゾチックでセクシーなところがあって、デジモンの「ロゼモン」や「エンジェウーモン」的な魅力がある。
しかも「ジョロウグモ」という中々マニアックなモチーフでジョロウグモをここまでセクシーに仕上げたキャラはブラックウィドーしか存在しないと言っても過言ではない。
日本人の蜘蛛人気ではクモ同士で戦わせるお祭りがあるほどがコガネグモが支持されていてその巣も美しいと名高いが、忌み嫌われるジョロウグモのほうにエキゾチックさを感じる自分もいる。
ちなみに海外版ではセアカゴケグモがモチーフらしいのだが、いずれにせよかなりマニアックなところを参考にしていることは間違いない。
3:タイガーファルコン
このタイガーファルコンに関しては名前もよく記憶していなかったほどのキャラで正体を調べるのに苦労した。
タイガトロンとエアラザーが融合したという設定すら知らなかったほどだ。
自分の中にあるイメージといえば、今では閉店してしまった地元にあったおもちゃ屋さんの高いところに置いてあったかっこいいメカという曖昧なものだ。ただその曖昧さゆえに自分の中で神格化されていたのかもしれない。
ホワイトタイガーな上に青い羽根までついてるともなれば消防男子的にはもはや最強といっても過言ではない存在で、実際におもちゃ屋さんで見たときは感動した記憶がある。
ただ実際には誕生日プレゼントでゾイドのセイバータイガーを買ってもらった気がする。それゆえに自分は手に入れることができず、更にはそのおもちゃ屋さんも閉店し幻へと消えてしまった。
セイバータイガーと最後までどちらにするか悩んだ、それがタイガーファルコンだ。
「あの頃」はやはり懐かしい、変わりゆく時代の中で今も心の拠り所となるものはセピア色の過去だ。
無くなってしまった地元のおもちゃ屋さん、そんな過去も今では切ない、そして曖昧であるがゆえに美化されてゆく。
その中でも「欲しかったけど手に入れることができなかった」という物はより一層憧れが強くなり今も懐かしく感じる。
いつかそんな懐古玩具を集めてコレクションしてみたい。
きっとそこには失いつつある少年の浪漫が詰まっているのだから。