負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

かっこいいボードゲームランキングトップ10

ボードゲームで一番かっこいいものは結局何なんだろうという議題を考察してみたい。

真にかっこいいボードゲームとは何なのか、自分は今までそれを追求し続けてきた。様々なボードゲームに出会い、何がかっこいいかを考えてきた。ボードゲームはなぜこれほどにかっこいいのか。バーチャルな世界ではなく実物があるから魅力的なのだろうか、それとも雰囲気やゲーム内容なのだろうか。不思議な魅力がボードゲームにはある。

 

1:チェス

かっこつけようとして頭脳派キャラ目指してた頃の自分が好きだったのがチェス。

今でもルールは覚えてるし将棋よりよっぽど覚えてる。

チェス普及させようとしてた頃の自分だいぶ偏った思想を持ってチェス至上主義だった。ちょうどコードギアスにはまってた頃。頭が良い事への憧れがありIQ150越えを目指してた馬鹿な時代があった。今の自分はIQ93ぐらいだと思うしもうIQとか興味の欠片もない。何を勘違いしたのか自分は頭がいいと思っていた時期があった。

 

それでもチェスはやはり一番かっこいいと思う。かっこよさという基準で考えるならば不動の1位。

キューバ人棋士のカパブランカが好き。美しいチェスを感性で刺していた天才肌のキューバ人。なお自分はそのチェスの棋譜を一切理解できない模様。

 

やはりチェスを自分が辞めたのは才能の無さに気付いたからだ。当時の自分はとにかく頭脳キャラに憧れてグランドマスターを3日だけ目指していたり東大を3日だけ目指していたりとわけわからない奴だった。グランドマスターというのはプロチェス棋士の中でもさらに凄い奴らに与えられる称号みたいなものでトガってる頃のエネルギーは凄い。

今は馬鹿だって自覚してるからそんなことどうでもいいしやろうとも思わない。

イケてないなかで精いっぱいイケようとしていたあの頃。今思えばなんだったんだろうなぁと思いつつも時々そういう厨二病的な精神が恋しくなる時がある。かっこわるくてダサかったあの頃もいい思い出

 

個人的にレーティングという制度はチェスのイメージ。ゲームでもスポーツでもいろいろ採用され始めているがメジャーなのはチェス。

将棋では正式の導入してない。

ポケモンではすでにレート戦がある。ポケモンにレート戦が導入されたとき「おっ、チェスっぽくなるな~」と思っていたのが自分だ。

 

厨二病時代の自分「日本人は将棋なんてやってないでチェスをするべき。チェスの方が世界に普及してるし、ハイレベルな争いが行われてる。羽生とかカスパロフとかボビー・フィッシャーに比べれば雑魚だから。世界には真の天才がいる!」

ちょっと前までの自分トガってるなぁと思う。

無意味に将棋を敵視していたあの頃。

だけど将棋という競技が一国だけでこれだけ発展して話題になって研究されて大きなお金が動いてるって実はむちゃくちゃすごいことなんだよねとも思う。頭脳ゲームがこれだけ愛されて盛り上がってる国を探すことの方が難しい。チェスでなくてもこれだけ頭脳スポーツが愛されているなら素晴らしい文化だと最近は思うようになった。

 

2:麻雀

ヤバい雰囲気に惹かれてた頃の自分はアカギなどを見てこういうダークな裏社会で行われている麻雀に憧れを持つようになる。

中学時代の友人のひとりが今も雀荘に入り浸っているというのを、今もよく話す知り合いから聞いている。

そいつがどうなっているかは知らない。

最初はsakiを見て、後にアカギにはまるという王道パターン

一切ルールわかってない自分「ロン!これカンだな。よしカンでいこう。ツモでリンシャンカイホウ8000!リンシャンカイホウっす」

 

3:ダーツ

イケようとしてた頃の自分が憧れていつか始めようと思ってた。

ボードゲームというわけではないけどなんかこういう室内でやるかっこいいゲームとしてみんなでワイワイやることに憧れていた。しかし今自分がゲームをすると言えば一人オフライン対戦をするか、たまにネットのオンライン対戦をするぐらいである。

大型量販店に売っているような1000円2000円ぐらいの安売りセットでやってみたい感はある。

いつかダーツバーデビューできたらいいなぁという漠然とした憧れはある。外で酒を飲むこと自体は好きだし、ゲームしながら飲むのは良い雰囲気がありそうだがいかんせん金銭的な余裕が皆無なのでそんな余裕はない。安物のダーツセットで安酒を飲みながらプレーしても虚しいだけだ。しかしいつかオシャレかっこいい雰囲気のバーでプレーしてみたいという夢もある。

高級ダーツスタンド

 

 

4:将棋

自分自身はチェス厨のため将棋はあまりかっこいいとは思わないが、一国でこれだけ頭脳ゲームが発展して普及してエンターテイメントとして盛り上がっていることは素晴らしいことだと思う。

最近競技人口も増えていて将棋に関係したサイトも多く、オンライン対戦も盛り上がっている。昔テレビ番組で高齢者が集まって将棋をしているローカルなコミュニティを取り上げていて「老後はこういう生活も悪くないな」と思ったことが懐かしい。頭脳は肉体に比べて急激に衰えない。労将が若者に勝てるスポーツと考えれば長い時間をかけて極めることは面白いかもしれない。

何より日本で現実的に普及しているのは将棋しかないしエンタメ話題も尽きない。チェスはオンラインがあればできるが現実的には身の回りでプレーする人がおらず、やはりアナログによる対戦もこういったボードゲームにおいては魅力である。

オンライン対戦だけで良いのならばいっそのこと他のゲームでも構わないわけで、アナログによるボードゲームとなれば日本で生活する場合競技人口の多い将棋が現実的な手段になるだろう。

 

5:囲碁

最近アルファ碁で話題の囲碁。アルファ碁やAIが圧倒的に強いことが格入してしまった現在この競技に未来はあるのだろうか。日本でも既に将棋に人口を取られ落ち目であることは否めない。世界での普及度ならばチェスのほうが上であり中途半端感があるのは事実だろう。

 

しかし硬派なものや風格を求めてた頃の自分は好きだった。

川端康成の名人という小説がありとてもオススメな小説である。

非常に品格があって美しい文体や雰囲気がありあの時代への憧憬を抱かずにはいられない、さすがノーベル文学賞受賞者の文章力である。名人で描かれている昭和の時代の囲碁界の雰囲気は憧れの感情を抱かせる。

 

またヒカルの碁というのも「AIは囲碁に向いてない」という定説があった時代のものである。今囲碁に憧憬を感じるとしたらそういった昔の日本の雰囲気を求めることが主な目的になるかもしれない。

今でも大企業のお偉いさんなどは囲碁を好み、平安時代は高尚な文化として扱われていた。「美しさ」や「品格」、競技としての崇高さのようなブランドはもう現在では通用しないかもしれないが、趣味の一つとして始めるならばルールぐらいは覚えてみても面白いかもしれないと思っている。

名人 改版   / 川端康成

 

6:オセロ

小学生のころは好きだったが、大人になって究めるものではないという声もある。実際最適解のようなものが確立されており、底の浅いゲームであるという現実はあるだろう。

しかしいくら将棋、チェス、囲碁の底が深くても実際どれだけの人がその奥深さを理解できるだろうか。それほど頭のよくない自分にとってオセロぐらいがちょうどいいのかもしれない。

誰でもできる、対戦相手が数多くいる、ゆるい雰囲気でワイワイできるというメリットはボードゲームのメリットの一つだ。何もガチ勢同士で真剣に試合をすることだけがボードゲームではなく身内でワイワイすることもこういったアナログコンテンツの魅力なのである。

ハイレベルな競技より誰とでも気軽にやれる競技の方が結局は楽しい。

チェスでやっとのことで対戦相手見つけたとしても実力差が良い意味でも悪い意味でもありすぎてちょうどいい楽しい対戦なんてほとんどない。

それに加えて今の時代ゲームやTCGのカードバトルのように対戦ツールが無数にあり、ボードゲームプレーヤー自体は人口で見たとき少数派でもある。

そしてガチ勢との実力差は中々埋めにくい。そう考えたときに簡単で誰でもできるゲームに結局は行き着くのかもしれない。

 

7:TCG

TCGはボードゲームというよりもアナログ対戦コンテンツの一つだろう。しかし物質の対戦道具でリアルに対戦している雰囲気という意味では今の時代カードゲームがメジャーな手段になってるのが現実だろう。

 

結局オンライン対戦全盛の時代にわざわざ物質コンテンツで対戦しようと思ったら、対戦相手の多いコンテンツを見つけるしかないのが現実である。リアルで対戦相手を見つけなければならないゲームはオンライン以上に競技人口の重要度が高い。また住んでいる場所も都会に近くなくてはならない。

 

実際自分の友人で遊戯王をプレーしている人がいるが、彼は対戦相手がいないためいつしか実戦性能度外視になり、昔好きだったカードで自己満足デッキを作るようになっている。

結局この手のアナログゲームの弱点はローカルや地方では対戦相手が見つけにくい上に、わざわざカードショップや将棋や麻雀をやっているクラブなどにいってもその場所に来ている人たちはかなり実力が高く、苦労してわざわざ負けに行くような状態になってしまう。

そのため実力の近い相手を簡単に見つけられるオンラインで一人やることが最適解になってしまうのである。学生時代ならば教室でワイワイと将棋もできたり、放課後カードゲームもできたが大人になると急速にそういったコミュニティは消滅してしまうのだ。

しかし街中のカードショップでカードゲーマーが対戦している雰囲気はとても楽しそうに感じる、これがアナログでできるゲームの魅力の一つなのではないだろうか。

 

8:象棋(シャンチー)

中国版の将棋であり見た目の雰囲気は漢字を使っていて将棋に近いが駒が独特だったり、陣営事に色分けされている部分は将棋とは異なる。ボードゲームの歴史を調べていた時代はルールを覚えたいと思っていたし、この中国の独特な雰囲気に興味を持っていた。中国の路上で行われているストリートシャンチーのような雰囲気を想像すればこのゲームがかっこよく思えるかもしれない。

麻雀に関しても中国は路上麻雀が盛んであり、中国の旅行番組などを見たときはそういう光景を見ることができる。こういった民間に普及した競技の雰囲気の良さを感じるのは自分だけだろうか。

ちなみに中国の麻雀は日本とルールが異なっており、中国で生活する場合は中国版麻雀や象棋を覚えておくと路上競技に参戦して現地の友達を作ることができるかもしれない。そういって飛び入りで中国に行って中国語などを習得することもいつかやってみたいことだ。

 

ちなみに現在中国はチェスに力を入れており、チェスのトッププレーヤーには近年中国人が増えている。独自の文化が良い事なのか国際化が良い事なのか。中国はチェスを選び、日本は将棋を選んだ。 

ちなみに朝鮮にはチャンギという伝統的な競技があるが実際の所北朝鮮においても韓国においても形骸化しており競技人口はそれほどいないし民間でも行われていない。そう考えると日本全国隅々にまで普及しテレビ中継や選手情報のエンタメなども含めて一国だけでここまで盛り上がる将棋はやはり凄い。ガラパゴス化も極めればそれは素晴らしい事なのである。もう今の自分は日本でチェスを普及させようとはそれほど思わなくなっている、なぜならばこれだけ頭脳競技で盛り上がる文化は世界的に見てもかなり珍しいからだ。いわば戦国時代のようなもので一国だけでも戦いの文化は栄えるのである。

中国将棋/象棋/シャンチーセット

 

9:そもそもボードゲームはかっこよくない

ある種の真理めいたことをいうのであれば、そもそもボードゲーム自体かっこよくないのである。正直別にどんなボードゲームをしてても、女子からの評価なんて微塵も上がらないし話も通じないだろう。

イケメンがチェスをしているならばルルーシュのようにかっこいいと思われるだろうが、冴えない人間同士でチェスをしていても虚しいだけであり将棋も当然評価はされないだろう。日本におけるチェスの正しい使い方はドラマやアニメのインテリアであり現実に女子の前で「チェックメイト」という機会などないのである。

更に将棋のキャプテンは「ダサい男子の代名詞」のような扱いであり、ヒカルの碁のようなボードゲームを題材としたアニメも今はなくなり女性アニメファンからの評判も良くない。

 

正直女受けを考えるならばかっこいい物は他にいくらでもあるわけで、ここでいうところの「かっこいいボードゲーム」は男の自己満足に近いだろう。将棋に関しても女流棋士や棋士ファンの女性自体は存在するが男性の多いジャンルにいる女性など「オタサーの姫」になるのが典型的なパターンである。

女性受けも考えたカッコよさ狙いなら素直にボードゲーム以外のことをやりましょうと言う話で、女性受けとか関係なくこの深いゲーム性の神髄や浪漫を知りたいという求道者のみがボードゲームを追求するべきなのかもしれない。

 

10:ポーカー

先細りや一極集中、対戦相手不足など様々な問題を抱えるボードゲームだが、それでもこういった机上の対戦の雰囲気にかっこよさを見出すならばトランプを使ったポーカーはかっこいいかもしれない。

トランプ自体は持ち運びが用意であり、こういったゲームの中では比較的女性受けがよくカジュアルなイメージもある。実際海外のポーカーのCMにおいて「ポーカー好き」を公言するネイマールが起用されており、陽キャの代表格ともいえるサッカーブラジル代表のネイマールですらこのゲームを愛用している。

トランプ自体が持ち運びが容易であり、どこにでも売っているほど手に入れやすい。まさに陽キャやリア充がワイワイして遊ぶにはこういったトランプゲームのほうが有利でありボードゲームとしての側面もある。

将棋をやったところで陰キャ扱いが関の山、オタサーの姫を集団でチヤホヤするしかないのである。本当にかっこいいゲームがしたければそもそもボードゲームよりもよほどかっこいい物はあるのが現実だ。現状ボードゲームがかっこいいと思っている時点でマニアやオタクであるというのが悲しい現実である。 長らく考察してきたが、結局そういった結末に行き着くのである。

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