負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

酒で酔わなきゃ人生やってられないよな

酒がない人生は考えられない、しかしそれは心の底から酒を楽しんでいるからではない。

本当に美味しいからのんでいるというよりも、実際の所アルコール補給という側面に近くただ酔うために飲んでいるのが現実だ。

そして気分が悪くなり後悔する、結局飲まなかった方が何かをする効率も良かったり酔い終わった後の最悪な時間が終わるまでの無駄な時間を過ごさずに済む。

この楽しい時間を終わらせたくないがために無理やりにでも追加で飲み続けて後で苦しみ後悔する。当然ながらお金もかかり、生活費や通信費以外のものがほとんど酒に消えていきまさに負の連鎖である。

 

なぜ自分はこんな悪魔の飲み物が好きなのだろうか、ここまで理解しているにもかかわらず飲酒という習慣がやめられない。

それはやはり飲んでいるときが楽しいからに尽きる。

翌日気分が悪く始まってもその内回復してまた呑むことが楽しみになる、完全に頭をアルコールに支配されてしまっている。

飲んでいるときはいつもよりポジティブになれるしいろんなことが楽しくなる、人生で嫌な事や上手くいかない事がどうでもよくなる、そして新しい前向きなアイデアも考えられるようになる。

 

1:いろんなことが楽しくなる

これは一番のメリットでありまずは純粋に楽しい。他に楽しみがないし、楽しみを作り出そうとしても自分の立場や財力では今のところ出来ないことがあまりにも多すぎる。

そういったときに即自的に楽しみを得ることができるし、努力せずにてっとり早く楽しめるから酒を飲むことが貴重な人生の楽しみになっている。

何かの映像を見たりゲームをしたりすることが酒が入った状態だと通常の3倍楽しく感じられる、いわば感性に対するドーピングをしているようなものだ。

 

世の中ものすごくがんばって、いろんなものを手に入れようとする積極的なタイプと、最低限の努力でそれなりの楽しみを見つければいいという消極的なタイプの2種類が存在する。

自分は後者であり良い物を手に入れる事よりも努力をしないことの方が好きなのだ。

そうすると当然ながら何も得られず、楽しみは限られる。所詮お金も地位も無ければ得られるものなど少ないのだ。そういう底辺の人間でも酒ぐらいは合法的にてっとり早く手に入る。そんな即自的な安い楽しみでも自分は十分なのである。

 

2:嫌なことがどうでもよくなる

自分の人生にも世の中にも嫌なことが多すぎる。あれをしなきゃいけないとかま何も成し遂げられていないとか解決していないとか考えると頭がおかしくなりそうだ。

どうしても周りと比較して駄目な自分がいたり、昔思い描いていた人生の計画に追い付いていない自分の現状も腹立たしくなる。

世の中に対する憤りと自分に対する憤りの2種類があって、普段ネガティブな性格の自分はそういう事ばかり考える傾向にある。

そういう時に酒を飲めばもうそんな悩みもどうでもよくなって逆に今が楽しくなる。漠然とした不安もなくなり、余計な物から解放される。

 

いろんな嫌なことがどうでもよくなるし、努力しなくても今が楽しければいいという考えになることができる。努力しないといけないけど、それができなかったりしてこなかったりして今なにも達成できていないという事に対する憤りや不安から解放されて「やらないといけないこと」がどうでもよくなる。

結局それは悪循環であり、ますます成功から遠ざかるのだが、そんなしょぼい人生もいいやと思えるしそんなしょぼい人生すら「通常の3倍効果」で楽しく感じられるのだ。

とりあえず酒を少しグレードアップして、酒の肴ももう少し良い物が食べられればいいというのが今の所現実的な自分の目標である。

 

3:前向きなアイデアを考えられる

酒に酔うと急に自分はポジティブな人間になる。感情の起伏が大きいためまるで性格が違う。これは酒に酔ってる時に限らずしらふのときでも結構波があるのだが、楽しく感じるときや上手く行ってることへの充足感があるときはポジティブになる。

しかし最近自分はネガティブモードな時の方が多い。

そんな時にアルコールが入ると今までどこかに追いやっていた夢ももう一度目指そうと思えたり、こういう新しいことをしたら面白いのではないかというアイデアマンになったりもする。

現実から逃げてる部分もあるが、それは嫌な部分から逃げているともいえる。

まずはその悩みを取っ払う、そしてその状態で今度はポジティブに考える。

自分の発想を邪魔している不安や現実をいったん追いやることで積極的な考えを呼び戻すことができる。

とにかく不安というものが自分にとっては邪魔で、その不安を酒で解消すれば「今を楽しむこと」「将来を夢見る事」の両方ができるようになる。

 

もちろん飲み終わった後には最悪な時間がやってくる。

酔いは冷める、その後に残るには気分の悪さだけである。

その時は最大限にネガティブだ。ものすごくポジティブな自分とものすごくネガティブな自分の両面をこの飲み物は作り出す。

悪魔飲み物でもあり、天使の飲み物である。

そんな飲み物が自分にとっては必要不可欠なものとなっている、もはや自分にとって大事なものは酒だ。悪い飲み物だと思いつつも飲み、大事にしてしまう。

そもそも快楽は健康に必要なのである。

酒も飲まずベジタリアン生活だけをしている人は実は精神的に殺伐としていたりする。

逆にジャンキーな物や肉を食べて酒を飲んで適度に人間の本能が持つ喜びを開放している人は肉体的にも精神的にも健康だったりする。

だから自分は感情の起伏が大きいことは決して悪い事でもないと思っている。

最大限にネガティブになるときもあれば、最高にポジティブになる時もある。

ずっと低空飛行を維持するよりも、ジェットコースターのような滅茶苦茶な感情の変化や人生の変化を楽しむ方がいい、そう思う。

そしてその人生にアクセントをもたらすのがまさに酒なのである。