負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

悲報:ホームレスの平均年齢60歳越え

この15年でめっきり路上生活者、ホームレスは減っている。憲法が保障する最低限度の生活には住居も含まれており行政もホームレス支援に乗り出しているためかつてほど路上生活者は問題ではなくなってきている。

今現在全国に約6200人がおり、平均年齢は61歳だと言われている。

15年前の4分の1に激減しているようである。

 

おそらく今もその生活を続けている路上生活者のほとんどはむしろその生活に慣れていたり気に入っていることで頑なに、そして自主的にその生活を選んでいるのかもしれない。

今更普通の生活に戻ることのほうが責任や負担も増えてかえって気苦労が増えてしまう、必ずしも家があることが幸せな生活とは限らない。

 

彼らは確かに社会の底辺かもしれないが、様々な社会問題や責任に圧迫されいわゆる社畜のように日々生きるためだけに激務をこなしている人の中にはそういうホームレス生活に憧れる人もいるかもしれない。

現実に自分自身、住居はあるが底辺の生活をしており「ホームレスよりはマシ」とは決して思わない。住居があるかどうかが全てではなく住居があっても底辺のつまらない生活をしていたり、逆に家は無くても自由気ままに生きているホームレスもいる。

これだけホームレス支援に取り組んでいるにもかかわらずあえてホームレス生活を選ぶ理由はもしかしたらその生活の方が楽で、そして楽しいからかもしれない。

 

日払いバイトで生きて、廃材やブルーシートで作ったような小屋で生きていればその日払いの給料は自分の趣味に使える。意外と美味しい酒を飲んで、美味しい物を食べて、社会の中で自由に生きているかもしれない。

むしろ今の時代あまりにも家賃が高すぎており、週5日以上、1日8時間以上のフルタイム労働でも家賃と生活費を払うことが精いっぱいという人もいる。ただひたすら毎日生きるためだけに仕事をしクタクタになり自由を満喫できない。

 

家や背負う物、責任がない代わりにやりたい時だけ日払いバイトを行い、普段は自給自足やタダで手に入る物を探すというのもまた一つの生活かもしれない。むしろ彼らの中には自分でビジネスを行って小銭を稼いでいたり、常に路上という生活ではなく人脈を駆使してその日寝る場所を見つけたりして気ままに暮らしているかもしれない。

とくに大阪のあいりん地区のようなホームレスの聖地ではホームレス同士で助け合って、意外といい暮らしをしているようである。一般的にイメージされるような薄汚れたホームレスとちがい、家賃を払わなくて良いため貯金がかなりあるホームレスも存在するようだ。

似た境遇のものと助け合って楽しく生きている方が、毎日おこられたりクレームをつけられるだけのぼっち社畜やめんどくさい人間関係にさいなまれている人よりは自由に楽しく生きているのではないだろうか。

 

正社員であることだけが取柄で実態は高額な家賃や生活費を払うためだけの生活をしており、自由時間もなく話し相手もいない人も現代では数多く存在する。形式上はホームレスより上位層の人間に見えるがそれが楽しい生き方や幸せな生き方に直結しないこともまた事実である。

むしろ本当に悲しいことは現代に6200人ホームレスがいる事ではない。その10倍、100倍の数の惨めな貧困層がいる事である。むしろその6200人のホームレスは自主的に自由を満喫できる生活を選んでいる可能性もある。

むしろ底辺から抜け出せず社会のしがらみの中で一人孤独に苛まれ、惨めな生活を続けている負け組や底辺生活者が数多くいる事ほうが実は社会問題かもしれない。

普通に生きているだけじゃ幸せになれないどころかむしろ惨めな負け組生活を強いられる、今本当に問題なのはこういった新型貧困層なのではないだろうか。