日本はオワコン国家なのだろうか?
自分は日本への愛国心がないわけではないし、愛国心はむしろ人一倍ある。「天皇制ファシズム」への回帰や「軍国主義」の理想を求めているガチガチの極右である。
しかしそれがもはや非現実的な理想であることも理解できる。三島由紀夫のように美しい戦前を夢見て行動を起こしても世の中は何も変わらないだろう。むしろ三島由紀夫もそれを理解しており死に場所を求めていたということが定説になっている。
戦艦大和も最後死に場所を求めて旅立った、日本人にはそういう美学があるのかもしれない。
そして今再び日本そのものがいよいよ終局に向かおうとしてる雰囲気がある。
とにかくもう終わるんだな感が半端無い。
そうなったとき今の日本人は日本と心中するかどうか。
発展は有限であり、もう日本が発展や好景気を味わえるものは吸いつくし出がらしのような状態になっておりとくにゆとり世代は悪い部分だけ処理をさせられる。
甘い汁だけ吸いつくし、下の世代への支援は一切しないどころか下の世代をゆとり!ゆとり!の大合唱で叩く。
こんな付き合ってられないだろう。
カナダの人口に匹敵する3000万人の高齢者層を既に抱え、10年後には香港の人口に匹敵する700万人の認知症患者を抱える国が日本だ。一国に相当するレベルの負の遺産がこの国に今重くのしかかろうとしている。
高齢者が年金を少しでも我慢して、若者手当に回すしか活気が復活することは無いが彼らは自分たちは逃げ切れるため新しい世代のことなど気にかけてはくれない。
それどころかどうせ支給もしない年金をただでさえ貧困に苦しむ若者から更に取り上げていく。そして最近の若者は情熱が無いと批判するのだ。
今の時代海外脱出というのは日本で出世する以上に可能性のある手段だ。
いくらこの状況で日本で出世しても日本自体が発展途上国に落ちぶれることがもはや明白であるために意味がない。
ゆとり世代は、江戸時代や幕藩体制に見切りをつけた幕末志士のような姿勢が必要なのかもしれない。官僚体制、世襲政治=武家社会、江戸幕府だ。
現状を破壊して再び発展させるか、それとも海外に活路を見出すか。
そのためにもまずは語学を身に着けなければならない。幸か不幸か日本語は世界で通じず、日本では日本語しか話されていない。
学問のすすめではないけども福沢諭吉がオランダ語や英語を学んだように、今の時代は英語、そしてアジアの言語を学ばなければならないだろう。
オワコンに付き合う方が損ともいえるし日本を捨てるという若者が増えていかない限り、若者搾取のこの時代は変わらない。
フィリピンじゃ若者人口が一番多い、なんと20代前半がそのフィリピンの平均年齢だというのだから驚きだ。
若者がマイノリティの国にいたら損、それだけの事実。
若者がマジョリティの国を選ぶべき。
「若者を大事にしない国になぜいる必要がある?」という疑問も若者には必要だろう。
若者を大事にしないどころか若者を叩くだけ。
平均年齢23歳のフィリピン、平均年齢46歳のオワコン国家日本
現代日本で若者というだけで負け組でありなかなか這い上がることはできない。
若者は差別され搾取されるだけの対象でありすぐ馬鹿にされるし搾取される。そしてこれから増えていく一方の老人を支える事が義務付けられる。
海外脱出は真剣に考えなければならない。
しかし日本の若者にはその危機感が薄く何とかなるだろうと生きていたり、そもそも海外脱出という選択肢が無かったりする。この時代に国民はまだ鎖国体質であり外を見ていない。日本にいて何とかなるというのは幻想だ。そして日本人が海外に流出することは決して日本のためにならないわけではない。むしろ内向きで日本に固執することの方が発展の可能性がないだろう。
勝ち組と負け組という言葉の語源は日本が戦争に負けたか勝ったかということに由来する。
日本に見切りをつけたほうが勝ち組、日本に惰性でしがみついたほうが負け組となる時代が来るだろうし「ゆとりゆとり」と大合唱で叩いて若者を大事にしなかったツケを今の既得権益層は支払えばいい。
ではどのような言語を学べばいいのかと言えば海外脱出や将来の発展を求めるのであれば英語はもちろんの事、アジアの言語が望ましい。中国だけでなく世界中の華僑にも通用する為中国語は有効な言語だ。将来アジアで華僑人脈と組んでビジネスを始めるならば中国語は「道具」として大きな価値を持つ。
少なくともドイツ語、イタリア語のようなヨーロッパにおけるマイナー言語よりはインドネシア語、タイ語、ヒンドゥー語などの方が道具としては汎用性が高い。
「格調」や「歴史」を考えるのならばドイツ語やイタリア語が素晴らしいが、もはや欧州の言語を神格化する時代でもない。福沢諭吉はそれまでオランダ語を学んでいたがオランダの時代が終わったことを察してすぐに英語の勉強に切り替えた。そもそも戦前ですらドイツ語を学んでいた軍人が日独伊三国同盟調印の時にしか役に立たなかったと語っているレベルである。
欧州の言語でもスペイン語とフランス語にはまだ発展の余地が残されているだろう。
必ずしもアジアに活路を見出さなくともアフリカや南米を重視するならばアフリカでは存在感の強いフランス語、ラテンアメリカでは存在感の強いスペイン語は有効である。
しかし海外脱出としても未来永劫日本に帰らないという事にはならない。
1年の半数は海外にいて、半数は日本にいる、そういった半海外脱出のような生活が今後のトレンドになっていくかもしれない。そう考えたとき日本との行き来がしやすいアジアの国は若者も多く、民族的にも近いため暮らしやすいだろう。また上流階級は英語を使える人が多いのもアジアの国々の特徴だ。
かつて戦前や高度経済成長期はアジアの若者が発展や富を求めて日本を目指した。
今後は日本の若者が夢を見てアジアに旅立っていく時代がやってくるかもしれない。