負け組ゆとりの語り場

社会に取り残された男が日々を語る

あらゆるコンテンツからにわかが排除されている現代は面白くない

ここ最近あらゆるコンテンツでガチ化や精鋭化が進んでいる。中級者や上級者が大半になってしまい、にわかや初心者が多いコンテンツというのはほとんどなくなってきている。既存層ががっちり固められ停滞しているコンテンツが多く風通しも良くなく徐々に衰退へと向かっている。

昔はにわかや初心者を叩たいていけども、本来はこういうにわかファンや初心者がおおいジャンルの方が活況としているんだなということを最近評価するようになった。

 

今はどのジャンルも好きな人だけが好きなコンテンツになってきているし、にわか不在のコンテンツが多い。でも昔に流行った大正義コンテンツはなんとなく知っていてなんとなくファンという人が多くいたしそれゆえに活況としていた。

昔の流行は10人いたら8人は見ていたり知っていたが、今の流行は10人中が好きなだけで大流行と扱われる。またビジネスも10人から1000円ずつ回収するというよりも、ものすごく好きな1人から1万円回収するという物が多い。ものすごく流行る物がなくなった今、一人あたりの客単価をどれだけ大きくできるか、どれだけコアなファンを作るかという時代になっている。

 

多数のファンの確保が難しくなった、ファンの量産化が困難になった。その結果一人一人の濃さや質を高めようという商法になってきている。

これを軍事に例えればWW2では大量に量産される中戦車が多かったが、今は高性能な主力戦車だけになったことと似ている。

T34とかM1シャーマンがいるからティーガーみたいな戦車がかっこよく見えるし逆にそれに挑む量産型戦車もかっこよくみえる。 

もう今の時代なんでも各国が高性能なMBTだけになってる。

なんでもエイブラムスばっかりじゃ面白くない。

T34みたいなにわか戦車が大量にいるからティーガーみたいなエリート戦車が面白いし全部ティーガーみたいになったら面白くない。

 

今はどのコンテンツも少数の高度なMBTだけが存在する時代になっており、高度化、コア化、精鋭化しているという印象を受ける。WW2は量産戦車が多かったが、現代戦はコアな主力戦車ばかりになっている。

それと同じで昔の大正義コンテンツにはもっとにわかがいっぱいいた。戦車におけるT34やシャーマンがいなくなったことと似ているし、コアなガチ勢ばかりになって全体の数が減ったのは主力戦車ばかりになったことと似ている。

 

ただ第二次世界大戦のような大規模な陸戦はもうやってこないし、昭和の大流行や社会現象のようなものももうやってこないのだろう。時代が変わったし保有数や人口が少なくなりその代り質を高めていくというのは軍事、コンテンツ、ゲーム、アニメ、芸能、様々なことに言える共通の現象と言えるだろう。

ただひたすらに大きなものを目指す、莫大な人口を目指すという時代ではなくなった、あらゆるものがコンパクト化やコア化を目指す時代になったのかもしれない。